iAnywhere Solutions 11 - Oracle ODBC ドライバは、iAnywhere ソフトウェアで使用するための専用に作成されたドライバです。このドライバは、サード・パーティ・ソフトウェアでは動作しません。
Mobile Link または OMNI で Oracle を使用する場合、この Oracle ドライバと同じコンピュータに Oracle クライアントをインストールする必要があります。
Oracle ドライバは、ODBC アドミニストレータ、.odbc.ini ファイル (UNIX)、または dbdsn ユーティリティを使用して設定できます。
次の表に、Oracle ドライバの設定オプションを示します。
Windows ODBC アドミニストレータ | dbdsn コマンド・ラインまたは .odbc.ini ファイルの設定 | 説明 |
---|---|---|
[データ・ソース名] | dbdsn では、-w オプションを使用します。 | データ・ソースを識別するための名前。 |
[ユーザ ID] |
UserID dbdsn では、接続文字列でこのオプションを設定します。 |
アプリケーションが Oracle データベースへの接続に使用するデフォルトのログオン ID。このフィールドを空白にすると、接続したときに情報が要求されます。 |
[パスワード] |
Password dbdsn では、接続文字列でこのオプションを設定します。 |
アプリケーションが Oracle データベースへの接続に使用するパスワード。このフィールドを空白にすると、接続したときに情報が要求されます。 |
[SID] | SID | Oracle インストール・ディレクトリの network/admin/tnsnames.ora に保存される TNS サービス名。 |
[Microsoft 分散トランザクションを有効にする] |
dbdsn では、接続文字列で enableMSDIC オプションを使用します。 .odbc.ini では、サポートされていません。 |
トランザクションを Microsoft 分散トランザクション・コーディネータにエンリストする場合は、このチェックボックスをオンにします。オンにすると、Oracle ODBC ドライバに Oracle バイナリ・ファイル oramts.dll (Oracle 9i クライアントの場合) または oramts10.dll (Oracle 10g クライアントの場合) が必要になります。 |
[パスワードの暗号化] |
dbdsn では、-pe オプションを使用します。 .odbc.ini では、サポートされていません。 |
パスワードを暗号化形式でデータ・ソースに保存するには、このチェックボックスをオンにします。 |
[プロシージャは結果を返す] |
ProcResults dbdsn では、接続文字列でこのオプションを設定します。 |
ストアド・プロシージャが結果を返すことができる場合は、このフィールドを選択します。デフォルトでは、プロシージャは結果を返しません (選択されていません)。download_cursor スクリプトまたは download_delete_cursor スクリプトがストアド・プロシージャ呼び出しの場合は、このオプションを yes に設定してください。 |
[配列サイズ] |
ArraySize dbdsn では、接続文字列でこのオプションを設定します。 |
ローのプリフェッチに使用するバイト配列のサイズ (バイト単位)。文ごとに指定します。デフォルトは 60000 です。この値を大きくすると、使用するメモリが増えますが、 フェッチのパフォーマンス (Mobile Link サーバのダウンロードなど) は大幅に向上します。 |
ODBC アドミニストレータを開きます。
[ODBC データ ソース アドミニストレータ] が表示されます。
[追加] をクリックします。
[iAnywhere Solutions 11 - Oracle] を選択します。
必要な設定オプションを指定します。フィールドは上記の説明のとおりです。
[接続テスト] をクリックし、[OK] をクリックします。
UNIX では、ODBC システム情報ファイル (通常、.odbc.ini) でドライバを設定している場合、このドライバのセクションは次のように表示されます (各フィールドに適切な値が入力されます)。
[sample_dsn_using_the_ias_odbc_driver_for_oracle] Driver=full-path/libdboraodbc10_r.so UserID=user-id Password=password SID=TNS-service-name ProcResults=[yes|no] ArraySize=bytes |
各フィールドについては、前述の説明を参照してください。
Oracle DSN を dbdsn ユーティリティを使用して作成するには、次の構文を使用します。
dbdsn -w data-source-name -or -c configuration-options
configuration-options については、前述の説明を参照してください。
次に例を示します。
dbdsn -w MyOracleDSN -or -pe -c Userid=dba;Password=sql;SID=abcd;ArraySize=100000;ProcResults=y;enableMSDIC=n |
データ・ソース・ユーティリティ (dbdsn)を参照してください。
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