Mobile Link を使用して同期されたことのないリモート・データベースにダウンロード・ファイルを適用する場合は、リモート・データベースで通常の同期を実行してからダウンロード・ファイルを適用するか、ダウンロード・ファイルの作成時に dbmlsync -bg オプションを使用する必要があります。
タイムスタンプベースの同期の場合は、この 2 つの方法のいずれかを行うと、データの初期のスナップショットがダウンロードされます。タイムスタンプベースとスナップショットベースの両方の同期では、この手順によって、統合データベースの begin_publication スクリプトが生成する値に世代番号が設定されます。
ダウンロード・ファイルを使用しない同期を実行することによって、ダウンロード・ファイルを受信するためのリモート・データベースを準備します。
別の方法として、まだ同期されていないリモート・データベースで使用するために、-bg オプションを使用してダウンロード・ファイルを作成できます。この初期ダウンロード・ファイルを適用して、ファイルベースの同期に使用されるリモート・データベースを準備します。
スナップショットのダウンロード スナップショットのダウンロードを実行している場合は、初期ダウンロード・ファイルに世代番号を設定する必要があります。このファイルにデータの初期スナップショットを含めることは可能ですが、各スナップショットのダウンロードにはすべてのデータが含まれ、前のダウンロードに依存しないため必須ではありません。
スナップショットのダウンロードは、-bg オプションを使用すると簡単です。ダウンロード・ファイルを作成するときに、dbmlsync コマンドで -bg を指定するだけです。同じスクリプト・バージョンを使用して、以降のダウンロード・ファイルに使用する初期ダウンロード・ファイルを作成できます。
タイムスタンプベースのダウンロード タイムスタンプベースのダウンロードを実行している場合は、初期ダウンロードでリモート・データベースの世代番号を設定し、データのスナップショットを含める必要があります。タイムスタンプベースのダウンロードでは、各ダウンロードは前のダウンロードに基づいています。ダウンロード・ファイルには、それぞれ最終ダウンロード・タイムスタンプが格納されています。ファイルの最終ダウンロード・タイムスタンプの後に統合データベースで変更されたローは、すべてこのファイルに格納されています。ファイルを適用するには、ファイルの最終ダウンロード・タイムスタンプの前に発生したすべての変更をリモート・データベースが受信している必要があります。この確認は、ファイルの最終ダウンロード・タイムスタンプが、リモート・データベースの最終ダウンロード・タイムスタンプ (リモート・データベースが統合データベースからすべての変更を受信するまでの時刻) 以降であることをチェックして行われます。
リモート・データベースでは、最初の通常のダウンロード・ファイルを適用する前に、ファイルの最終ダウンロード・タイムスタンプより前に変更され、しかも 1900 年 1 月 1 日より後に変更されたすべてのデータを受信している必要があります。このデータを選択する最も簡単な方法は、通常のファイルベースの同期スクリプト・バージョンと同じ download_cursor を使用していても、modify_last_download_timestamp スクリプトは含まない別のスクリプト・バージョンを作成することです。no modify_last_download_timestamp スクリプトが定義されていない場合、ファイルベースのダウンロードの最終ダウンロード・タイムスタンプは、デフォルトで 1900 年 1 月 1 日に設定されます。
-bg オプションを使用して構築されたダウンロード・ファイルを同期済みのリモート・データベースに適用すると、この -bg オプションにより、ダウンロード・ファイルが作成されたときの統合データベースの値を使用してリモート・データベースで世代番号が更新されます。このため、世代番号は無効になります。世代番号は、消失または破損した統合データベースをリカバリする場合にアップロードが実行されるまで、ファイルベースのダウンロードをそれ以上適用しないようにするためのものです。
Mobile Link の世代番号を参照してください。
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