リダイレクタは推奨されなくなりました。代わりに、リレー・サーバを使用してください。リレー・サーバを参照してください。
Mobile Link には、「リダイレクタ」と呼ばれる Web サーバの拡張機能が組み込まれています。これによって、クライアントと Mobile Link サーバ間の要求や応答のルートが指定されます。このようなプラグインは、一般に「リバース・プロキシ」とも呼ばれます。
Web サーバ経由で要求を送信する主な理由は、HTTP または HTTPS 同期用の、Web サーバとファイアウォールの既存の設定を利用するためです。ただし、Web サーバはリダイレクタがなくてもプロキシとして動作できます。リダイレクタは、複数の Mobile Link サーバが稼働している場合に最も便利です。
Web サーバを使用した場合のオプションを参照してください。
リダイレクタを使用すると、Mobile Link サーバが稼働する 1 台以上のコンピュータに特定の URL 要求をルート指定するように、Web サーバを設定できます。
Web サーバは、特定の URL または特定の範囲の URL からの要求を拡張プログラム (通常、Perl 言語の CGI スクリプト、DLL、またはその他の拡張メカニズムで記述されている) に渡すように設定できます。これらの拡張プログラムは、外部データ・ソースにアクセスしたり、Web サーバがクライアントに配信する応答を提供したりできます。
リダイレクタは、単純なラウンド・ロビン・アルゴリズム (固定の循環的順序でサーバを選択) を使用して、負荷分散とフェールオーバを実装しています。各 Mobile Link サーバに対する ping を実行し、応答しないサーバへの要求の送信を停止します。Mobile Link サーバが再び稼働するとそれを検出し、そのときに要求の送信を再開します。
Mobile Link クライアントに HTTPS プロトコルを指定すると、リモート・データベースと Web サーバ間の接続には HTTPS が使用されます。つまり、HTTP ヘッダは、RSA 暗号化を使用して TLS で暗号化されてから、Web サーバとの間で送受信が行われます。Web サーバは、HTTPS を復号化し、リダイレクタ経由で Mobile Link に HTTP を送信します。すべてのリダイレクタは、Mobile Link クライアントと Web サーバとの接続に対してのみ使用される、このバージョンの HTTPS をサポートしています。
HTTPS プロトコルは、その他の安全なプロトコルよりも低速です。
一部のリダイレクタ (Apache リダイレクタ、ISAPI リダイレクタ、Windows 用 NSAPI リダイレクタ) には、ストリームを HTTPS として再暗号化して Mobile Link サーバに送信するオプションが用意されています。
リダイレクタから Mobile Link サーバへの HTTPS 通信がサポートされているリダイレクタのリストについては、 http://www.ianywhere.jp/sas/os.html を参照してください。
プラグインは、次の Web サーバで使用できます。
リダイレクタ・プラグイン | サポート対象 |
---|---|
ISAPI リダイレクタ | Microsoft Web サーバ |
NSAPI リダイレクタ | Windows と UNIX 上の Sun One (以前の Netscape) および iPlanet Web サーバ |
サーブレット・リダイレクタ | Apache Tomcat、UNIX 上の Sun One Web サーバを含む、Java Servlet API 2.3 をサポートする Web サーバ |
ネイティブな Apache リダイレクタ | Apache Web サーバ |
M-Business Anywhere リダイレクタ | M-Business Anywhere Web サーバ |
リダイレクタのサポートの詳細については、次を参照してください。
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