ABC 社がモバイル・アプリケーションの開発を完了し、モバイル・アプリケーションにサービスを提供する配備ランタイムを設定したいと仮定します。モバイル配備は、最初は 10000 個のデバイスから構成され、将来さらに増加します。したがって、顧客は、現在の負荷を処理でき、将来より多くのモバイル配備を処理できるように拡張しやすい、フォールト・トレラントで負荷分散された環境を要求しています。モバイル・アプリケーションのデータ同期特性に基づいて、顧客は次のような設定が必要であると判断しました。
同社は Web サーバとして IIS を使用しているため、リレー・サーバの IIS バージョンが使用されます。
各リレー・サーバは、専用のコンピュータ上に配備されます。ホスト名が rs1.abc.com と rs2.abc.com の 2 つのコンピュータを使用します。
各 Mobile Link サーバは、専用のコンピュータ上に配備されます。2 つの Mobile Link サーバは、ml1 と ml2 という名前が割り当てられ、abc.mobilink という名前のバックエンド・サーバ・ファームに属しています。
負荷分散装置は、ホスト名 www.abc.com を使用して指定できます。
最高レベルのセキュリティを得るため、リレー・サーバに接続するすべてのクライアントと Outbound Enabler では HTTPS が使用されます。すべての Web サーバには既知の認証局 (CA) による証明書が配置され、すべてのバックエンド・サーバ・コンピュータには対応する信頼できるルート証明書が標準の証明書ストアに保存されていると仮定します。
初めに、リレー・サーバ設定ファイルを作成します。
設定を含むファイルの名前は、rs.config にしてください。このシナリオでは、次の設定ファイルを使用しています。
# # Options # [options] verbosity = 1 # # Define the Relay Server farm # [relay_server] host = rs1.abc.com [relay_server] host = rs2.abc.com # # Define the MobiLink backend server farm # [backend_farm] id = abc.mobilink client_security = on backend_security = on # # List MobiLink servers that are connecting to the Relay Server farm # [backend_server] farm = abc.mobilink id = ml1 token = mltoken1 [backend_server] farm = abc.mobilink id = ml2 token=mltoken2 |
リレー・サーバを実行している 2 つのコンピュータに、リレー・サーバ・コンポーネントとともに設定ファイル rs.config を配備します。
Mobile Link サーバを実行する 2 つのコンピュータで、Mobile Link サーバを起動し、次のコマンドを使用して対応する Outbound Enabler を起動します。
ID が ml1 の Mobile Link サーバを実行しているコンピュータで、次のコマンドを実行します。
mlsrv11 -x http -z ml1 -ss <other ML options> rsoe -f abc.mobilink -id ml1 -t mltoken1 -cr "host=www.abc.com;port=443;https=1" |
ID が ml2 の Mobile Link サーバを実行しているコンピュータで、次のコマンドを実行します。
mlsrv11 -x http -z ml2 -ss <other ML options> rsoe -f abc.mobilink -id ml2 -t mltoken2 -cr "host=www.abc.com;port=443;https=1" |
すべてのサーバと Outbound Enabler が実行中になったら、Mobile Link クライアントは次の接続情報を使用してファームに接続できます。
HTTPS protocol
host www.abc.com
url_suffix /ias_relay_server/client/rs_client.dll/abc.mobilink
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