データベース・ワーカ・スレッド数を設定します。
mlsrv11 -c "connection-string" -w count ...
各データベース・ワーカ・スレッドでは、同期要求を一度に 1 つ受け入れます。
データベース・ワーカ・スレッドはそれぞれ、統合データベースへの接続を 1 つ使用します。Mobile Link サーバは、接続をさらに 1 つ管理用に開きます。したがって、Mobile Link サーバから統合データベースへの接続の最小数は、count + 1 となります。
データベース・ワーカ・スレッド数は Mobile Link 同期スループットに大きく影響するので、特定の同期設定に最適なデータベース・ワーカ・スレッド数を判別するためのテストを実行する必要があります。データベース・ワーカ・スレッド数によって同時に統合データベースでアクティブにできる同期の数が決まります。残りの同期はキューイングされてデータベース・ワーカ・スレッドが使用可能になるのを待機します。データベース・ワーカ・スレッドを追加するとスループットが向上しますが、アクティブな同期の間で競合が発生する確率も高くなります。データベース・ワーカ・スレッドを追加していくと、ある時点で、複数の同期を同時に行うメリットよりも競合が発生する確率の方が大きくなり、スループットが低下します。
このオプションの設定値は -wu オプションのデフォルト設定にもなります。-wu オプションは、統合データベースに同時にアップロードできるスレッド数を制限するためのオプションです。これは、ダウンロードを行うデータベース・ワーカ・スレッドの最適数が、アップロードを行うデータベース・ワーカ・スレッドの最適数より多い場合に役立ちます。データベース・ワーカ・スレッド数を大きく設定し (-w を使用)、アップロードを同時に適用できるデータベース・ワーカ・スレッド数を小さく設定する (-wu を使用) と、最高のスループットを達成できる場合があります。通常、-wu の最適数は統合データベースによって異なり、リモート・データベースの処理速度またはネットワーク速度とはあまり関係ありません。したがって、-w を使用してスレッド数を増やす場合、-wu を使用して同時にアップロードできるスレッド数を制限できます。詳細については、-wu オプションを参照してください。
データベース・ワーカ・スレッド数のデフォルトは 5 です。
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