Mobile Link モニタは、同期のパフォーマンスに関する詳細情報を提供する Mobile Link 管理ツールです。

Mobile Link モニタを起動して Mobile Link サーバに接続すると、そのモニタリング・セッションで発生するすべての同期に関する統計情報の収集が開始されます。接続を切断するか、Mobile Link サーバを停止するまで、Mobile Link モニタはデータを収集し続けます。

Mobile Link モニタのインタフェースでは、表形式またはグラフィカル形式でデータを表示できます。データをバイナリ形式で保存して後から Mobile Link モニタに表示したり、.csv 形式で保存して Microsoft Excel などの別のツールで開いたりすることもできます。または、Mobile Link がサポートしているリレーショナル・データベースなどの ODBC データ・ソースにエクスポートすることも可能です。

同期に関するさまざまな情報を、Mobile Link モニタの出力で確認できます。たとえば、エラーが発生した同期や、指定したその他の条件に一致する同期をすばやく特定できます。期間の異なる同期においてほぼ同時に終了したフェーズがあるかどうかをチェックすると、(同期は前のフェーズが完了するのを待ってから処理を続行するため) 可能性のある同期スクリプトの競合を特定できます。

特に Mobile Link サーバとは別のコンピュータで Mobile Link モニタを実行する場合は、モニタリングによってパフォーマンスが低下することはないため、Mobile Link モニタは開発環境でも運用環境でも日常的に使用できます。

SQL Anywhere モニタ

SQL Anywhere モニタは、SQL Anywhere データベースや Mobile Link サーバの正常性や可用性に関する情報を示す、ブラウザベースの管理ツールです。システム全体の正常性や可用性を評価するときや、全体的な同期統計情報を分析するときに便利です。SQL Anywhere モニタは個々の同期に関する情報は提供しません。タイミングなどの同期別の統計を含む、個々の同期に関する詳細情報を取得するには、Mobile Link モニタを使用します。

SQL Anywhere モニタの詳細については、SQL Anywhere モニタを参照してください。