このスクリプトを使用して、次回の同期の最終ダウンロード時刻を修正できます。

パラメータ

次の表の説明では、SQL データ型を示します。Java または .NET でスクリプトを作成する場合、適切なデータ型を使用してください。SQL データ型と Java データ型とSQL データ型と .NET データ型を参照してください。

SQL スクリプトでは、名前または疑問符を使用してイベント・パラメータを指定できますが、スクリプト内に名前と疑問符を混在させることはできません。疑問符を使用する場合、パラメータは以下に示す順に指定する必要があり、後続のパラメータが指定されていない場合のみ省略可能です (たとえば、パラメータ 2 を使用する場合は、パラメータ 1 を使用してください)。名前付きパラメータを使用する場合は、パラメータの任意のサブセットを任意の順に指定できます。

デフォルトのアクション

なし

備考

このスクリプトを使用すると、next_last_download タイムスタンプを変更でき、次回の同期の last_download スタンプが効率的に変更されます。これにより、現在の同期に影響を与えずに次回の同期をリセットできます。

modify_next_last_download_timestamp イベントの SQL スクリプトは、ストアド・プロシージャとして実装してください。Mobile Link サーバは、ストアド・プロシージャへの最初のパラメータとして next_last_download タイムスタンプ を渡し、タイムスタンプをストアド・プロシージャが渡した最初の値で置き換えます。

このスクリプトは、ユーザ・テーブルがダウンロードされた後にダウンロード・トランザクションで実行されます。

参照

• スクリプトのパラメータ
• スクリプトの追加と削除
• スクリプトでのリモート ID と Mobile Link ユーザ名の使用
• スクリプトでの最終ダウンロード時刻の使用
• ダウンロード・タイムスタンプの生成および使用方法
• modify_last_download_timestamp 接続イベント

SQL の例

次の例は、このスクリプトの適用例の 1 つを示します。ストアド・プロシージャを作成します。次は SQL Anywhere 統合データベース用の構文です。

CREATE PROCEDURE ModifyNextDownloadTimestamp(
  inout download_timestamp TIMESTAMP ,
  in last_download TIMESTAMP ,
  in user_name VARCHAR(128) )
  BEGIN
    SELECT dateadd(hour, -1, download_timestamp )
    INTO download_timestamp
END

スクリプトを SQL Anywhere 統合データベースにインストールします。

CALL ml_add_connection_script(
  'modify_ts_test',
  'modify_next_last_download_timestamp',
  'CALL  ModifyNextDownloadTimestamp ( 
   {ml s.next_last_download}, 
   {ml s.last_download}, 
   {ml s.username} )' )

Java の例

次の Mobile Link システム・プロシージャ・コールは、スクリプト・バージョン ver1 を同期するときに、modifyNextDownloadTimestamp という Java メソッドを modify_next_last_download_timestamp 接続イベント用のスクリプトとして登録します。

CALL ml_add_java_connection_script(
   'ver1',
   'modify_next_last_download_timestamp',
   'ExamplePackage.ExampleClass.modifyNextDownloadTimestamp' )

次に示すのは、サンプルの Java メソッド modifyNextDownloadTimestamp です。このメソッドは、ダウンロード・タイムスタンプを 1 時間前に設定します。

public String modifyNextDownloadTimestamp(
  Timestamp downloadTimestamp,
  Timestamp lastDownload,
  String userName ) {
  downloadTimestamp.setHours(
  downloadTimestamp.getHours() -1 );
  return( null ); 
}

.NET の例

次の Mobile Link システム・プロシージャ・コールは、スクリプト・バージョン ver1 を同期するときに、ModifyNextDownloadTimestamp という .NET メソッドを modify_next_last_download_timestamp 接続イベント用のスクリプトとして登録します。

CALL ml_add_dnet_connection_script(
   'ver1',
   'modify_next_last_download_timestamp',
   'TestScripts.Test.ModifyNextDownloadTimestamp' )

次に示すのは、サンプルの .NET メソッド ModifyNextDownloadTimestamp です。このメソッドは、ダウンロード・タイムスタンプを 1 時間前に設定します。

public string ModifyNextDownloadTimestamp (
  DateTime download_timestamp,
  DateTime last_download,
  string user_name ) {
  download_timestamp = download_timestamp.AddHours( -1 );
  return ( null );
}