エラーのログを取ったり、handle_odbc_error スクリプトによって選択されたアクションを記録したりできます。

パラメータ

次の表の説明では、SQL データ型を示します。Java または .NET でスクリプトを作成する場合、適切なデータ型を使用してください。SQL データ型と Java データ型とSQL データ型と .NET データ型を参照してください。

SQL スクリプトでは、名前または疑問符を使用してイベント・パラメータを指定できますが、スクリプト内に名前と疑問符を混在させることはできません。疑問符を使用する場合、パラメータは以下に示す順に指定する必要があり、後続のパラメータが指定されていない場合のみ省略可能です (たとえば、パラメータ 2 を使用する場合は、パラメータ 1 を使用してください)。名前付きパラメータを使用する場合は、パラメータの任意のサブセットを任意の順に指定できます。

デフォルトのアクション

なし

備考

このスクリプトを使用すると、エラーのログを取ったり、handle_odbc_error スクリプトによって選択されたアクションを記録したりできます。このスクリプトは、handle_odbc_error スクリプトが定義されているかどうかに関わらず handle_odbc_error イベントの後に実行されます。また、同期接続とは異なるデータベース接続 (管理／情報接続) の専用トランザクションで常に実行されます。

エラーの内容は、エラー・コードとエラー・メッセージで識別できます。現在のエラーの原因となった SQL 操作について、エラー処理スクリプトの最後の呼び出しによってアクション・コード値が返されます。

同期の一部としてエラーが発生した場合は、ユーザ名が指定されます。それ以外の場合、この値は NULL です。

特定のテーブルの操作中にエラーが発生した場合は、テーブル名が指定されます。それ以外の場合、この値は NULL です。テーブル名は、リモート・データベースでのテーブル名です。この名前に直接対応するものが統合データベース内にあるかどうかは、同期システムの設計によって異なります。

参照

• スクリプトのパラメータ
• スクリプトの追加と削除
• handle_error 接続イベント
• handle_odbc_error 接続イベント
• report_error 接続イベント
• スクリプトでのリモート ID と Mobile Link ユーザ名の使用

SQL の例

次の例は SQL Anywhere 統合データベースで動作します。これは、同期エラーを記録するために使用されるテーブルにローを挿入します。

CALL ml_add_connection_script(
 'ver1',
 'report_odbc_error',
 'INSERT INTO sync_error(
    action_code,
    odbc_state,
    error_message,
    user_name,
    table_name )
  VALUES( 
   {ml s.action_code},
   {ml s.ODBC_state}, 
   {ml s.error_message}, 
   {ml s.username}, 
   {ml s.table} )' )

Java の例

次の Mobile Link システム・プロシージャ・コールは、スクリプト・バージョン ver1 を同期するときに、reportODBCError という Java メソッドを report_odbc_error イベント用のスクリプトとして登録します。

CALL ml_add_java_connection_script(
   'ver1',
   'report_odbc_error',
   'ExamplePackage.ExampleClass.reportODBCError' )

次に示すのは、サンプルの Java メソッド reportODBCError です。このメソッドは、Mobile Link が提供する JDBC 接続を使用してテーブルにエラーのログを取ります。また、アクション・コードも設定します。

public String reportODBCError(
  ianywhere.ml.script.InOutInteger actionCode,
  String ODBCState,
  String errorMessage,
  String user,
  String table )
  throws java.sql.SQLException {
  JDBCLogError( _syncConn, ODBCState, errorMessage,
   user, table );
  actionCode.setValue( getActionCode( ODBCState ) );
  return ( null );
}

.NET の例

次の Mobile Link システム・プロシージャ・コールは、スクリプト・バージョン ver1 を同期するときに、ReportODBCError という .NET メソッドを report_odbc_error イベント用のスクリプトとして登録します。

CALL ml_add_dnet_connection_script(
   'ver1',
   'report_odbc_error',
   'TestScripts.Test.ReportODBCError' )

次に示すのは、サンプルの .NET メソッド ReportODBCError です。このメソッドは、.NET メソッドを使用してテーブルにエラーのログを取ります。

public string ReportODBCError (
  ref int actionCode,
  string ODBCState,
  string errorMessage, 
  string user,
  string table ) {
  LogError(_syncConn, ODBCState, errorMessage, user, table);
  return ( null );
}