各スクリプトは、同期処理の特定のイベントに対応します。特定の動作を行う必要がある場合にのみ、スクリプトを作成します。不要なイベントは、定義しないでおくことができます。
同期処理を大きく 2 つに分けると、アップロードされた情報の処理と、ダウンロードするためのローの準備があります。
Mobile Link サーバは、各スクリプトを、必要となった時点で初めて読み込み、準備します。以後は、イベントが呼び出されるたびにスクリプトが実行されます。
Mobile Link イベントの完全な順序については、Mobile Link イベントの概要を参照してください。
アップロード処理の詳細については、ローをアップロードするスクリプトの作成を参照してください。
ダウンロード処理の詳細については、ローをダウンロードするスクリプトの作成を参照してください。
Mobile Link テクノロジによって、複数のクライアントを一度に同期させることができます。この場合、各クライアントは別々の接続を使用して統合データベースにアクセスします。
1 つの接続で複数の同期要求を処理できるので、begin_connection イベントと end_connection イベントは特定の同期に依存しません。これらのスクリプトには、パラメータがありません。これらは、接続レベルのスクリプトの例です。
イベントの中には、各同期に対して 1 回だけ呼び出され、1 つのパラメータを持つものがあります。このパラメータは、同期処理中の Mobile Link クライアントをユニークに識別するユーザ名です。これらも、接続レベルのスクリプトの例です。
各テーブルが同期されるたびに 1 回ずつ呼び出されるイベントもあります。これらのイベントに対応するスクリプトは、テーブル・レベルのスクリプトと呼ばれます。これらのスクリプトには、2 つのパラメータがあります。パラメータの 1 つは、同期関数の呼び出しで提供されるユーザ名で、もう 1 つは、同期されるリモート・データベース内のテーブル名です。
各テーブルは専用のテーブル・スクリプトを持つことができますが、いくつかのテーブルで共有されるテーブル・レベルのスクリプトを作成することもできます。
begin_synchronization など、一部のイベントは接続レベルとテーブル・レベルの両方で発生します。これらのイベントに対しては、接続スクリプトとテーブル・スクリプトの両方を作成できます。
同期処理がどのように複数のトランザクションに分散されるかについては、COMMIT 文が参考になります。
エラーは、同期処理のあらゆる時点で発生する可能性がある特殊なイベントです。エラーは、次のスクリプトを使用して処理します。
handle_error( error_code, error_message, user_name, table_name ) |
各スクリプトやそのパラメータなどのリファレンス情報については、同期イベントを参照してください。
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