レッスン 2：データベース・スキーマの生成

このレッスンでは、1 つのデータベース・スキーマを生成します。このスキーマには、Dealer テーブル、non_sync_request テーブル、download_cursor 同期スクリプトが含まれます。このデータベース・スキーマは、Push 要求を生成するための稼働条件を満たしています。

♦ データベース・スキーマを設定するには、次の手順に従います。

統合データベースに接続します。
1. Sybase Central で、[SQL Anywhere 11] を右クリックし、[接続] を選択します。
2. [ID] タブをクリックします。
3. [ODBC データ・ソース名] をクリックし、SIS_CarDealer_LP_DBLSN_CONDB と入力します。[OK] をクリックします。
Interactive SQL を起動します。

左ウィンドウ枠で、データベースを右クリックし、[Interactive SQL を開く] を選択します。

次の文を実行し、Dealer テーブルと non_sync_request テーブルを作成して設定します。

CREATE TABLE Dealer (
    name           VARCHAR(10) NOT NULL PRIMARY KEY,
    rating         VARCHAR(5),
    last_modified  TIMESTAMP DEFAULT TIMESTAMP
)

CREATE TABLE non_sync_request(
    poll_key       varchar(128)
)

次の文を使用して、Dealer テーブルにデータを挿入します。

INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Audi', 'a');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Buick', 'b');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Chrysler', 'c');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Dodge', 'd');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Eagle', 'e');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Ford', 'f');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Geo', 'g');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Honda', 'h');
INSERT INTO Dealer(name, rating) VALUES ('Isuzu', 'I');
COMMIT;

次のコマンドを実行して Mobile Link のシステム・テーブルとストアド・プロシージャを作成します。c:\Program Files\SQL Anywhere 11\ は、SQL Anywhere 11 のインストール環境のディレクトリ名に置き換えてください。
read "c:\Program Files\SQL Anywhere 11\MobiLink\setup\syncsa.sql"

次の文を実行し、download_cursor 同期スクリプトを指定して ml_sis_sync_state システム・テーブルに同期ステータスを記録します。

CALL ml_add_table_script(
    'CarDealer',
    'Dealer',
    'download_cursor',
    'SELECT * FROM Dealer WHERE last_modified >= ?'
);
CALL ml_add_connection_script(
    'CarDealer',
    'publication_nonblocking_download_ack',
    'CALL ml_set_sis_sync_state( 
			     {ml s.remote_id},
        NULL,
     			{ml s.publication_name},
     			{ml s.username},
     			NULL,
     			{ml s.last_publication_download}
    )'
);
COMMIT;

このスクリプトによって、ダウンロード専用同期を記録するように ml_sis_sync_state が設定されます。同期ステータスを記録すると、request_cursor イベントから ml_sis_sync_state システム・テーブルを参照できます。次のレッスンでは request_cursor イベントを指定します。

Interactive SQL を閉じます。