Mobile Link サーバ起動同期を使用すると、統合データベースから同期を開始できます。リモート・データベースに Push 通知を送信し、リモート・データベースから統合データベースを更新できます。この Mobile Link コンポーネントには、統合データベースで発生した変更の検出による同期の開始、Push 通知を送信するデバイスの選択、その Push 通知に対するデバイスの応答方法の決定を行うためのプログラム可能なオプションが用意されています。
トラック運送会社がモバイル・デバイスを自社の運転手に支給するとします。各デバイスではデータベースが実行されており、このデータベースには経路と配達場所が格納されています。道路が渋滞しているという情報をある運転手が送信すると、このレポートは統合データベースに送信されます。Notifier というサーバ側 Mobile Link コンポーネントによってレポートが検出され、渋滞の影響を受ける経路にいる他の運転手に Push 通知が送信されます。この Push 通知の結果、リモート・データベースが同期されるため、運転手は別の経路を使用できます。
次の図では、Notifier が統合データベースをチェックし、変更があるかどうかを確認しています。Notifier によって Push 通知がデバイスに送信され、その結果、リモート・データベースが統合データベースと同期されます。
サーバ起動同期プロセスでは、次の手順が実行されます。
Notifier はビジネス・ロジックに基づいたクエリを使用して統合データベースをチェックし、リモート・データベースとの同期が必要な変更があるかどうかを確認します。
変更を検出すると、Notifier はデバイスに Push 通知を送信する準備を行います。
Notifier は Push 通知を送信します。Push 通知は、Device Tracker、UDP、SMTP、または SYNC ゲートウェイを使用して送信できます。
Listener は、件名、内容、または送信元をメッセージ・フィルタと照らし合わせて比較します。
フィルタ条件が満たされると、アクションが開始されます。たとえば、標準的な実装では、アクションによって Mobile Link クライアントを実行したり、Ultra Light アプリケーションを起動したりできます。
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