confirmation_handler イベント

Listener がアップロードした配信確認情報を処理するには、このイベントを設定します。ステータス・パラメータが 0 を返す場合、request_id で識別された Push 要求は、remote_device パラメータで識別された Listener によって正常に受信されています。

request_option パラメータを使用すると、配信確認への応答としてアクションを開始できます。request_option が 0 の場合、confirmation_handler イベントはデフォルトのアクションを開始します。つまり、request_delete イベントが実行されて、元の Push 要求が削除されます。配信確認を送信するデバイスが request_id で識別されたデバイスと一致しない場合、デフォルトのアクションでは、元の Push 要求がセカンダリ・ゲートウェイを使用して送信されます。

注意

Listener が配信確認情報をアップロードできるようにするには、dblsn -x オプションを使用します。配信確認は必要だが IP 追跡は不要な場合は、dblsn -ni オプションを使用します。Windows 用の Listener オプションを参照してください。

注意

このイベントにはシステム・プロシージャの使用が必要です。Sybase Central を使用する方法では、このイベントを直接設定できません。サーバ起動同期の Mobile Link サーバ設定を参照してください。

confirmation_handler イベントを使用して、次のパラメータを取得できます。

スクリプト・パラメータ	型	説明
request_option (out)	Integer	ハンドラが戻った後に Notifier が要求に対して実行する処理を制御します。次の値が返されます。 0：status パラメータの値に基づいてデフォルトの Notifier アクションを実行します。応答デバイスがターゲット・デバイスであることを status が示している場合、Notifier は要求を削除します。そうでない場合は、Notifier はセカンダリ・ゲートウェイへの配信を試行します。 1：何もしません。 2：Notifier.request_delete を実行します。 3：セカンダリ・ゲートウェイへの配信を試行します。
status (in)	Integer	状況の概要。ステータスは、開発時に不適切なフィルタやハンドラ属性などの問題の識別に使用できます。次の値が返されます。 0：受信され、確認されました。 -2：正しい応答相手でしたが、メッセージは拒否されました。 -3：正しい応答相手で、メッセージは受け入れられましたが、アクションは失敗しました。 -4：間違った応答相手でしたが、メッセージは受け入れられました。 -5：間違った応答相手で、メッセージは拒否されました。 -6：間違った応答相手でした。メッセージは受け入れられ、アクションは正常に終了しました。 -7：間違った応答相手でした。メッセージは受け入れられましたが、アクションは失敗しました。
request_id (in)	Integer	要求 ID。request_cursor イベントには、confirmation_handler イベントを使用するための要求 ID カラムが含まれている必要があります。
remote_code (in)	Integer	リモート Listener からレポートされた概要です。次の値が返されます。 1：メッセージは受け入れられました。 2：メッセージは拒否されました。 3：メッセージは受け入れられ、アクションは正常に終了しました。 4：メッセージは受け入れられ、アクションは失敗しました。
remote_device (in)	varchar	応答 Listener のデバイス名です。
remote_mluser (in)	varchar	応答 Listener の Mobile Link ユーザ名です。
remote_action_return (in)	varchar	リモート・アクションのリターン・コードです。
remote_action (in)	varchar	アクション・コマンド用に予約済みです。
gateway (in)	varchar	要求に関連付けられているゲートウェイです。
address (in)	varchar	要求に関連付けられているアドレスです。
subject (in)	varchar	要求に関連付けられている件名です。
content (in)	varchar	要求に関連付けられている内容です。

参照

例

次の例では、CustomConfirmation というテーブルを作成し、CustomConfirmationHandler という名前のストアド・プロシージャを使用して確認をログ記録します。出力パラメータ request_option は常に 0 に設定され、デフォルト Notifier 処理が使用されます。

CREATE TABLE CustomConfirmation(
    error_code   integer,
    request_id   integer,
    remote_code   integer,
    remote_device  varchar(128),
    remote_mluser  varchar(128),
    remote_action_return varchar(128),
    remote_action  varchar(128),
    gateway   varchar(255),
    address   varchar(255),
    subject   varchar(255),
    content   varchar(255),
    occurAt   timestamp not null default timestamp
)

CREATE PROCEDURE CustomConfirmationHandler(
    out @request_option integer,
    in @error_code  integer,
    in @request_id  integer,
    in @remote_code  integer,
    in @remote_device  varchar(128),
    in @remote_mluser  varchar(128),
    in @remote_action_return varchar(128),
    in @remote_action  varchar(128),
    in @gateway   varchar(255),
    in @address   varchar(255),
    in @subject   varchar(255),
    in @content   varchar(255)
)

BEGIN
    INSERT INTO CustomConfirmation( 
        error_code,
        request_id,
        remote_code,
        remote_device,
        remote_mluser,
        remote_action_return,
        remote_action,
        gateway,
        address,
        subject,
        content)
    VALUES (
        @error_code,
        @request_id,
        @remote_code,
        @remote_device,
        @remote_mluser,
        @remote_action_return,
        @remote_action,
        @gateway,
        @address,
        @subject,
        @content
    );
    SET @request_option = 0;
END

ml_add_property システム・プロシージャを SQL Anywhere 統合データベースで使用するには、次のコマンドを実行します。

call ml_add_property( 
    'SIS',
    'Notifier(myNotifier)',
    'confirmation_handler',
    'call CustomConfirmation(?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?)');

または、Notifier 設定ファイルに次の行を追加して、このイベントを呼び出すこともできます。

Notifier(myNotifier).confirmation_handler = call CustomConfirmation(?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?, ?)

mlsrv11 -notifier オプションを使用してファイルを実行します。Notifier 設定ファイルを設定する方法については、Notifier 設定ファイルを使用したサーバ側設定の実行を参照してください。