モデルには、リモート・データベースのスキーマが含まれています。このスキーマは、既存のリモート・データベースまたは統合データベースから取得できます。
既存のリモート・データベースは、次のような場合に使用します。
すでにリモート・データベースがある場合、特にスキーマが統合データベース・スキーマのサブセットではない場合。
統合カラムとリモート・カラムのタイプが異なっている必要がある場合。たとえば、統合データベースの NCHAR カラムを Ultra Light リモート・データベースの CHAR カラムにマッピングする必要がある場合。
リモート・テーブルと統合データベースのテーブルの所有者が異なっている必要がある場合。新しい SQL Anywhere リモート・データベースでは、リモート・テーブルの所有者は、統合データベース内の対応するテーブルの所有者と同じになります。別の所有者にするには、設定する所有者により所有される既存の SQL Anywhere リモート・データベースを使用してください。Ultra Light データベースは、所有者を持ちません。
既存のリモート・データベースのスキーマを変更する必要がある場合は、モデル以外でデータベースを変更してから、スキーマ更新ウィザードを実行してモデルを更新します。
モデルの展開時は、モデルでのリモート・スキーマの作成方法にかかわらず、リモート・データベースは 3 つのオプションから選択して作成できます。展開時のリモート・データベースのオプションは次のとおりです。
新しいリモート・データベースを作成する。 展開時に、同期モデルのスキーマが使用され、新しいリモート・データベースが作成されます。
ユーザ・テーブルがない既存のリモート・データベースを更新する。 空のリモート・データベースに展開すると、モデルのリモート・スキーマがデータベース内で作成されます。このオプションは、照合など、デフォルトでないデータベース作成オプションを使用する場合に便利です。
SQL Anywhere データベースの場合は、初期化ユーティリティ (dbinit)の説明部分に、データベースの作成後に設定できないオプションのリストを表示できます。
Ultra Light データベースの場合は、データベース作成後にデータベースのプロパティを変更することはできません。Ultra Light で使用するデータベース作成パラメータの選択を参照してください。
モデルと同じスキーマを持つ既存のリモート・データベースを更新する。 これは、同期する既存のリモート・データベースがある場合に便利です。既存のリモート・データベースに直接展開した場合、既存のリモート・データベースは変更されません。既存のリモート・データベースのスキーマがモデルのリモート・スキーマと異なる場合に、既存のリモート・データベースに直接展開しようとすると、モデル内のリモート・スキーマを更新するよう要求されます。
SQL Anywhere リモート・データベースでは、テーブルと元のデータベースの所有者は同じです。Ultra Light テーブルは、所有者を持ちません。
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