サーバ起動同期を使用すると、統合データベースで変更が行われたときに、クライアントで同期を起動することができます。モデル・モードには、サーバ起動同期を設定するための方法が用意されています。この方法では、サーバ起動同期の設定と実行を簡単に行うことができますが、バージョンが限定されています。
同期モデル作成ウィザードを使用して、Mobile Link モデルを作成します。
モデルがモデル・モードで開いたら、モデル上部の [通知] タブを開きます。
[サーバ起動同期を有効にする] を選択します。
通知に使用する統合データベースのテーブルを選択します。
このテーブル内のデータが変更されると、リモート・データベースに通知が送信されます。通知により、同期がトリガされます。
この目的のためには、タイムスタンプベースのダウンロード・カーソルを定義したテーブルだけを選択できます (デフォルト)。通知はダウンロード・カーソルの内容に基づきます。
download_cursor スクリプトの作成を参照してください。
ポーリング間隔を選択します。これは、ポーリングからポーリングまでの時間です。事前に定義されたポーリング間隔を選択するか、間隔を入力できます。デフォルトは 30 秒です。
データベース接続が失われた場合、Notifier はデータベースが再び使用可能になった後に、この最初のポーリング間隔で自動的にリカバリを行います。
オプションで、Notifier のデータベース接続の独立性レベルを変更します。デフォルトは、コミットされた読み出しです。
独立性レベルの設定結果に注意してください。レベルが高くなると競合が増加し、パフォーマンスが逆に低下することがあります。独立性レベル 0 に設定すると、コミットされていないデータ (最終的にロールバックされるデータ) を読み込むことができます。
オプションで、通知が送信されるゲートウェイを変更します。デフォルトは、default_device_tracker ゲートウェイです。ゲートウェイと Carrierを参照してください。
モデルを展開します。
[ファイル] - [展開] を選択します。
同期モデル展開ウィザードの指示に従います。
モデルの配備を参照してください。
[サーバによって開始される同期のリスナ] ページで、Listener のオプションを選択します。
モデルが展開されます。作成されたファイルの詳細については、展開したモデルの同期を参照してください。
サーバ起動同期を使用するには、次の操作を行います。
Mobile Link サーバを起動します。
最初の同期を行います (まだ行っていない場合)。
Listener を起動します。
同期モデル作成ウィザードを最初に開始したときに選択したディレクトリに移動します。このディレクトリには、拡張子 .mlsm のモデルが格納されています。また、次のサブディレクトリもあります。
\mlsrv
\remote
\consolidated
モデル・モードのバージョンのサーバ起動同期では、Mobile Link サーバがテーブルに対して download_cursor スクリプトを使用して、同期をいつ開始するかを決定します。これは、download_cursor スクリプトを使用して Notifier に request_cursor を生成することによって行われます。このバージョンのサーバ起動同期を使用する場合、request_cursor はカスタマイズできません。
download_cursor スクリプトの作成とrequest_cursor イベントを参照してください。
モデル・モードでは、通知を送信するために Device Tracker ゲートウェイも設定します。ゲートウェイはカスタマイズできます。ゲートウェイと Carrierを参照してください。
Sybase Central モデル・モードには、サーバ起動同期の簡略バージョンも用意されていますが、完全なバージョンを設定することもできます。サーバ起動同期の完全な実装については、Mobile Link - サーバ起動同期を参照してください。
モデル・モードを使用しないでサーバ起動同期を設定するときに必要な処理については、サーバ起動同期のクイック・スタート・ガイドを参照してください。
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