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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Mobile Link - クイック・スタート » Mobile Link テクノロジの概要 » Mobile Link のモデル » モデルの配備

 

展開したモデルの同期

モデルを展開するときは、同期モデル作成ウィザードの最初のページで選択したロケーションにディレクトリやファイルがオプションで作成されます。このファイルやディレクトリは、このときに選択したモデル名に従って名前が付けられます。

モデルの名前を MyModel にし、c:\SyncModels に保存したとします。この場合、次のようなファイルが作成されます。作成されるファイルは選択した展開オプションによって異なります。

ディレクトリ (この例の名前とロケーションに基づく) 説明と内容 (この例の名前に基づく)
c:\SyncModels MyModel.mlsm という名前で保存されたモデル・ファイルがあります。
c:\SyncModels\MyModel 展開ファイルを含むフォルダがあります。
c:\SyncModels\MyModel\consolidated

統合データベース用の展開ファイルがあります。

  • MyModel_consolidated.sql - 統合データベースの設定に使用する SQL ファイル
  • MyModel_consolidated.bat - SQL ファイルを実行するためのバッチ・ファイル
c:\SyncModels\MyModel\mlsrv

Mobile Link サーバ用の展開ファイルがあります。

  • MyModel_mlsrv.bat - Mobile Link サーバを実行するためのバッチ・ファイル。サーバ起動同期を設定した場合は、Notifier も起動されます。
c:\SyncModels\MyModel\remote

リモート・データベース用の展開ファイルがあります。

  • dblsn.txt - サーバ起動同期を設定した場合の、Listener のオプション設定を含むテキスト・ファイル。MyModel_dblsn.bat によって使用されます。
  • MyModel_dblsn.bat - サーバ起動同期を設定した場合の、Listener を実行するためのバッチ・ファイル
  • MyModel_dbmlsync.bat - SQL Anywhere リモート・データベースを展開した場合の、SQL Anywhere データベースを dbmlsync と同期するバッチ・ファイル
  • MyModel_remote.bat - MyModel_remote.sql を実行するためのバッチ・ファイル
  • MyModel_remote.db - 新しい SQL Anywhere リモート・データベースを作成する場合のデータベース
  • MyModel_remote.sql - 新しい SQL Anywhere リモート・データベースを設定するための SQL ファイル
  • MyModel_remote.udb - 新しい Ultra Light リモート・データベースを作成する場合のデータベース
  • MyModel_ulsync.bat - Ultra Light データベースを展開した場合の、ulsync ユーティリティを使用して Ultra Light リモート・データベースとの同期をテストするためのバッチ・ファイル
バッチ・ファイルの実行

同期モデル展開ウィザードで作成されるバッチ・ファイルは、コマンド・ラインから実行する必要があります。このとき、接続情報を指定する必要があります。これらのバッチ・ファイルを実行する前に ODBC データ・ソースを作成する必要がある場合があります。

ODBC データ・ソースの作成を参照してください。

♦  バッチ・ファイルを使用してモデルを同期するには、次の手順に従います。
  1. 統合データベースで Mobile Link 設定スクリプトを実行していない場合は、実行してから展開します。

    統合データベースの設定を参照してください。

  2. 同期モデル展開ウィザードを実行したときに、([統合データベースの展開先] ページで) 後で実行できるようにファイルを作成する場合は、モデルの consolidated サブフォルダにあるバッチ・ファイルを実行します。このファイルによって、同期スクリプト、シャドー・テーブル、トリガなど、統合データベースに作成することを選択したオブジェクトがすべて作成されます。また、Mobile Link ユーザが統合データベースに登録される場合もあります。

    このファイルを実行するには、consolidated ディレクトリに移動し、_consolidated.bat で終わるファイルを実行します。このとき、接続情報を指定する必要があります。たとえば、次のように入力します。

    MyModel_consolidated.bat "dsn=MY_ODBC_DATASOURCE"
  3. 同期モデル展開ウィザードを実行したときに、後で実行するためのファイルを作成する場合 ([新しい SQL Anywhere リモート・データベース] ページまたは [新しい Ultra Light リモート・データベース] ページ) は、remote ディレクトリにあるバッチ・ファイルを実行します。このファイルによって、テーブル、パブリケーション、サブスクリプション、Mobile Link ユーザなど、リモート・データベースに作成することを選択したオブジェクトがすべて作成されます。

    このファイルを実行するには、remote ディレクトリに移動し、_remote.bat で終わるファイルを実行します。たとえば、次のように入力します。

    MyModel_remote.bat

    既存のリモート・データベースを使用している場合は、パスワードの入力を要求されます。

  4. mlsrv\MyModel_mlsrv.bat を実行して Mobile Link サーバを起動します。サーバ起動同期を設定した場合は、このファイルによって Notifier も起動されます。このとき、接続情報を指定する必要があります。たとえば、次のように入力します。

    MyModel_mlsrv.bat "dsn=MY_ODBC_DATASOURCE"
  5. 同期を実行します。

    SQL Anywhere リモート・データベースの場合

    • DBA 以外のユーザ (推奨) に REMOTE DBA 権限を付与します。たとえば、Interactive SQL で次のコマンドを実行します。

      GRANT REMOTE DBA
      TO userid, IDENTIFIED BY password
    • REMOTE DBA 権限を持つユーザで接続します。

    • remote ディレクトリにあるリモート・データベースを起動します。たとえば、次のように入力します。

      dbeng11 MyModel_remote.db
    • SQL Anywhere Mobile Link クライアント dbmlsync を起動します。remote ディレクトリに存在する _dbmlsync.bat で終わるファイルを実行します。このとき、接続情報を指定する必要があります。たとえば、次のように入力します。

      MyModel_dbmlsync.bat "uid=dba;pwd=sql;eng=MyModel_remote"

    Ultra Light リモート・データベースの場合

    • 同期をテストするには、remote ディレクトリに存在する _ulsync.bat で終わるファイルを実行します。

    • Ultra Light アプリケーションを実行することもできます。

  6. サーバ起動同期を設定した場合は、最初の同期を行ってから、Listener を起動します。最初の同期は、リモート ID ファイルを作成するために必要です。Listener を開始するには、remote ディレクトリに存在する _dblsn.bat で終わるファイルを実行します。たとえば、次のように入力します。

    MyModel_dblsn.bat
参照