リモート・データベースと統合データベースの両方でローが更新された場合は、次にデータベースを同期するときに競合が発生します。
競合の検出には、次のオプションがあります。
[競合検出を実行しない] このオプションを選択すると、競合は検出されません。アップロードされた更新は、競合を確認しないで適用されます。これにより、統合データベースから現在のローの値をフェッチする必要がなくなるため、更新の同期が高速になることがあります。
[ローベースの競合検出] 最後の同期後に、リモート・データベースと統合データベースの両方でローが更新されていた場合に競合が検出されます。
このオプションは、upload_fetch スクリプトと upload_update スクリプトを定義します。upload_fetch スクリプトによる競合の検出を参照してください。
[カラムベースの競合検出] リモート・データベースと統合データベースの両方で、ローの同じカラムが更新されていた場合に競合が検出されます。
このオプションは、upload_fetch_column_conflict スクリプトを定義します。upload_fetch スクリプトによる競合の検出を参照してください。
テーブルに BLOB があり、カラムベースの競合検出を選択した場合は、ローベースの競合検出が使用されます。
競合の解決には、次のオプションがあります。
[統合] 先入れ勝ちです。アップロードされた更新が競合する場合は拒否されます。
[リモート] 後入れ勝ちです。アップロードされた更新が常に適用されます。
このオプションは、カラムベースの競合検出だけに使用してください。それ以外の場合に使用すると、競合検出を選択しない方が、同じ結果でパフォーマンスがよくなります。
[タイムスタンプ] 最新の更新が適用されます。このオプションを使用するには、テーブルのタイムスタンプ・カラムを作成し、維持する必要があります。このタイムスタンプ・カラムに、ローが最後に変更された時刻が記録されます。このカラムは、統合データベースとリモート・データベースの両方に存在する必要があります。これを機能させるには、リモート・データベースと統合データベースで同じタイム・ゾーン (UTC を推奨) を使用し、かつクロックが同期されている必要があります。
[カスタム] 独自の resolve_conflict スクリプトを作成します。この処理は、ウィザード終了後に [イベント] タブで行います。
resolve_conflict スクリプトによる競合の解決を参照してください。
モデル・モードで [マッピング] タブを開きます。
[テーブル・マッピング] ウィンドウ枠で、リモート・テーブルを選択します。
[競合検出] ドロップダウン・リストで、[なし]、[ローベース]、[カラムベース] のいずれかを選択します。[なし] を選択した場合は、ここで完了です。
[ローベース] または [カラムベース] を選択した場合は、[競合解決] ドロップダウン・リストから [統合]、[リモート]、[タイムスタンプ]、[カスタム] のいずれかを選択します。
[タイムスタンプ] を選択した場合は、下ウィンドウ枠の [競合の解決] タブを開き、使用するタイムスタンプ・カラムの名前を入力します。
[カスタム] を選択した場合は、[イベント] タブを開き、テーブルの resolve_conflict スクリプトを作成します。
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