CustDB は販売管理アプリケーションです。CustDB サンプルは、Mobile Link 開発者にとって貴重なリソースです。このサンプルを使用して、Mobile Link アプリケーションの開発時に必要なさまざまな方法の実装例を紹介します。
このアプリケーションを使用して、いくつかの一般的な同期方法を説明します。この章で説明することを最大限に活用するために、サンプル・アプリケーションのソース・コードを読んで理解してください。
サポートされるオペレーティング・システムとデータベースの種類ごとに、CustDB が用意されています。
CustDB のロケーションと設定手順については、CustDB 統合データベースの設定を参照してください。
CustDB のシナリオを以下に示します。
統合データベースは、本社に配置されています。以下のデータが統合データベースに格納されます。
同期されるメタデータを格納する Mobile Link システム・テーブル。同期論理を実装する同期スクリプトが含まれています。
すべての顧客、製品、注文の情報を含み、ベース・テーブルのローに格納される CustDB のデータ
リモート・データベースは、モバイル管理者用と営業担当者用の 2 種類があります。
各モバイル営業担当者のデータベースにはすべての製品とその営業担当者に対応する注文のみが格納されていますが、モバイル管理者のデータベースにはすべての製品と注文が格納されています。
CustDB サンプル・アプリケーションでは、以下の機能を使用して同期を行います。
完全なテーブルのダウンロード ULProduct テーブルのすべてのローとカラムが、リモート・データベースでも完全に共有される。
カラムのサブセット ULCustomer テーブルの一部のカラムのすべてのローが、リモート・データベースでも共有される。
ローのサブセット ULOrder テーブルから、リモート・ユーザごとに異なるロー・セットを取得する。
ローのサブセットの詳細については、リモート・データベース間でのローの分割を参照してください。
タイムスタンプベースの同期 最後のデバイス同期以降に実行された統合データベースに対する変更を識別する方法。ULCustomer テーブルと ULOrder テーブルは、タイムスタンプベースの方法で同期される。
タイムスタンプベースのダウンロードを参照してください。
スナップショットを使った同期 同期を実行するたびにすべてのローをダウンロードする単純な同期方法。ULProduct テーブルは、この方法で同期される。
スナップショットを使った同期を参照してください。
プライマリ・キー・プール (ユニークなプライマリ・キー管理用) プライマリ・キーの値を、Mobile Link インストール環境全体で確実にユニークにする必要がある。このアプリケーションで使われるプライマリ・キー・プール・メソッドは、プライマリ・キーをユニークにする方法の 1 つである。
プライマリ・キー・プールの使用を参照してください。
プライマリ・キーをユニークにする他の方法については、ユニークなプライマリ・キーの管理を参照してください。
CustDB テーブルの ER (実体関連) 図については、CustDB サンプル・データベースについてを参照してください。
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