Mobile Link 同期には高い適応性と柔軟性があります。以下に、主な機能の一部を示します。
使い始めるのが簡単 同期モデル作成ウィザードを使用すると、簡単に同期アプリケーションを作成できます。このウィザードによって、複雑な同期システムに伴う多くの難解な実装作業が処理されます。Sybase Central モデル・モードを使用すると、同期モデルをオフラインで表示し、簡単なインタフェースで変更を行い、配備オプションを使用してモデルを統合データベースに配備できます。
モニタとレポート Mobile Link には、同期をモニタする 2 つのメカニズムが用意されています。Mobile Link モニタと統計スクリプトです。
パフォーマンス・チューニング Mobile Link のパフォーマンスをチューニングするための複数のメカニズムがあります。たとえば、競合レベル、アップロードのキャッシュ・サイズ、データベース接続数、ロギングの冗長性、または BLOB のキャッシュ・サイズを調整できます。
スケーラビリティ Mobile Link はスケーラビリティに優れ、堅牢な同期プラットフォームです。Mobile Link の単一のサーバが数千の同期を同時に処理したり、負荷分散を使用して複数の Mobile Link サーバを同時に稼働したりできます。Mobile Link サーバはマルチスレッド化されており、統合データベースで接続プールを使用します。
セキュリティ Mobile Link には、既存の認証に統合できるユーザ認証、暗号化、安全な証明書の交換によって機能するトランスポート・レイヤ・セキュリティなど、豊富なセキュリティ・オプションがあります。Mobile Link には、FIPS 認定のセキュリティ・オプションもあります。
データ調整 Mobile Link によって、データの特定部分を同期対象として選択できます。また、Mobile Link 同期では、異なるデータベースで行われた変更内容の競合を解決できます。同期処理は、SQL、Java または .NET アプリケーションとして作成できる同期論理によって制御されます。この論理の各部は、「スクリプト」と呼ばれます。スクリプトを使用すると、たとえば、アップロードされたデータを統合データベースに適用する方法の指定やダウンロード内容を取得するデータベースの指定を行ったり、統合データベースとリモート・データベースとで異なるスキーマや名前を処理したりできます。イベントベースのスクリプト機能により、競合解決、エラー・レポート、ユーザ認証などの機能を含め、同期処理の設計がきわめて柔軟になります。
双方向の同期 すべてのロケーションでデータベースを変更できます。
アップロード専用の同期またはダウンロード専用の同期 アップロード専用、ダウンロード専用、および双方向の同期を実行するよう選択できます。
ファイルベースのダウンロード ダウンロード内容はファイルとして配布することが可能であり、同期の変更をオフラインで配布できます。これには、適切なデータの適用を保証する機能が含まれます。
サーバ起動同期 Mobile Link 同期は、統合データベースから開始できます。これは、データの更新をリモート・データベースにプッシュし、リモート・データベースによってデータが統合データベースにアップロードされるようにできることを意味しています。Mobile Link - サーバ起動同期を参照してください。
複数のネットワーク・プロトコル 同期は TCP/IP、HTTP、HTTPS 経由で実行できます。Palm デバイスは HotSync を使用して同期できます。Windows Mobile デバイスは、ActiveSync を使用して同期できます。
セッションベース すべての変更内容は、単一のトランザクションでアップロードし、単一のトランザクションでダウンロードできます。同期が成功するたびに、統合データベースとリモート・データベースが一貫した状態になります。(トランザクションの順序を保持する場合は、リモート・データベースの各トランザクションを別個のトランザクションとしてアップロードすることもできます。)
トランザクション全体が同期されるか、トランザクション全体がまったく同期されないかのどちらかになります。これにより、各データベースでトランザクション単位の整合性が確保されます。
データの一貫性 Mobile Link は、緩やかな一貫性方式を使用しています。つまり、変更内容はすべて一貫性が保たれるように各サイトで同期されますが、時間的にはわずかなズレがあるため、ある瞬間だけを見ると、各サイトに存在するデータのコピーが異なる場合もあります。
多様なハードウェアとソフトウェアのプラットフォーム Mobile Link の統合データベースとして、各種の一般的なデータベース管理システムを使用できます。また、Mobile Link サーバ API を使用して任意のデータ・ソースへの同期を定義することもできます。リモート・データベースには、SQL Anywhere または Ultra Light を使用できます。Mobile Link サーバは、Windows、UNIX、Linux、Mac OS X 上で動作します。SQL Anywhere は、Windows、Windows Mobile、UNIX、Linux、Mac OS X 上で動作します。Ultra Light は、Palm または Windows Mobile 上で動作します。サポートされるプラットフォームを参照してください。
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