Java クラスは、メソッドに同期論理をカプセル化します。
このレッスンでは、CustDB サンプル・データベースに関連するクラスをコンパイルします。
SQL Anywhere には、同期できるように設定された SQL Anywhere サンプル・データベース (CustDB) が付属しています。このデータベースには、同期に必要な SQL スクリプトなどが含まれています。たとえば、CustDB の ULCustomer テーブルは、さまざまなテーブル・レベル・イベントをサポートする同期テーブルです。
CustDB は、Ultra Light クライアントと SQL Anywhere クライアントの両方の統合データベース・サーバとなるように設計されています。CustDB データベースには、SQL Anywhere 11 CustDB という DSN が含まれています。
この項では、ULCustomer の upload_insert イベントと download_cursor イベントを処理するための論理を含む Java クラス CustdbScripts を作成します。テキスト・エディタに CustdbScripts コードを入力し、ファイルを CustdbScripts.java として保存します。
Java クラスとアセンブリ用のディレクトリを作成します。
このチュートリアルでは、パスを c:\mljava とします。
テキスト・エディタを使用して、CustdbScripts コードを入力します。
public class CustdbScripts { public static String UploadInsert() { return("INSERT INTO ULCustomer(cust_id,cust_name) values (?,?)"); } public String DownloadCursor(java.sql.Timestamp ts,String user ) { return("SELECT cust_id, cust_name FROM ULCustomer where last_modified >= ' " + ts + " ' "); } } |
独自のカスタム・スクリプトを作成する場合は、クラスと関連メソッドを public として定義します。
ファイルを CustdbScripts.java として c:\mljava に保存します。
Java 同期論理を実行するには、Mobile Link サーバが mlscript.jar のクラスにアクセスできることが必要です。この JAR ファイルには、Java メソッドで利用する Mobile Link サーバ API クラスのレポジトリが含まれています。
Mobile Link 用 Java ソース・コードをコンパイルするときは、Mobile Link サーバ API を使用するための mlscript.jar を含める必要があります。この項では、javac ユーティリティの -classpath オプションを使用して、mlscript.jar を CustdbScripts クラス用に指定します。
コマンド・プロンプトで、CustdbScripts.java を含むディレクトリ (c:\mljava) に移動します。
次のコマンドを実行します。
javac custdbscripts.java -classpath "%sqlany11%\java\mlscript.jar" |
CustdbScripts.class ファイルが生成されます。
Java 用 Mobile Link サーバ API の詳細については、Java 用 Mobile Link サーバ API リファレンスを参照してください。
Java メソッドの詳細については、メソッドを参照してください。
CustDB サンプル・データベースの詳細と代替 RDBMS サーバの使用方法については、CustDB 統合データベースの設定を参照してください。
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