前のレッスンで作成された CustdbScripts.class は、メソッド UploadInsert と DownloadCursor をカプセル化します。これらのメソッドには、それぞれ ULCustomer の upload_insert イベントと download_cursor イベントの実装が含まれています。
この項では、次の 2 つの方法を使用して、テーブル・レベル・イベント用のクラス・メソッドを指定します。
Sybase Central の Mobile Link の管理モードを使用する方法
Sybase Central を使用して CustDB データベースに接続し、upload_insert スクリプトの言語を Java に変更して、イベントを処理する CustdbScripts.UploadInsert を指定します。
ml_add_java_table_script ストアド・プロシージャを使用する方法
Interactive SQL を使用して CustDB データベースに接続し、ml_add_java_table_script を実行して、download_cursor イベントを処理する CustdbScripts.DownloadCursor を指定します。
Sybase Central の Mobile Link の管理モードを使用してサンプル・データベースに接続します。
Sybase Central を起動します。
[表示] - [フォルダ] をクリックします。
[接続] - [Mobile Link 11 に接続] をクリックします。
[ID] タブをクリックします。
[ODBC データ・ソース名] をクリックし、SQL Anywhere 11 CustDB と入力します。
[OK] をクリックします。
Sybase Central は Mobile Link 11 プラグインで CustDB データ・ソースを表示します。
ULCustomer テーブル用の既存の upload_insert イベントを削除します。
左ウィンドウ枠で、[同期テーブル] フォルダをダブルクリックし、ULCustomer テーブルを選択します。テーブル・レベル・スクリプトのリストが、右ウィンドウ枠に表示されます。
custdb 11.0 の upload_insert イベントに関連するテーブル・スクリプトを選択します。[編集] - [削除] をクリックします。
[削除の確認] ウィンドウで、[はい] をクリックします。ULCustomer テーブルから custdb 11.0 の upload_insert イベントが削除されます。
ULCustomer テーブル用に新規の upload_insert イベントを作成します。
[同期テーブル] フォルダで ULCustomer テーブルが選択された状態で、[ファイル] - [新規] - [テーブル・スクリプト] をクリックします。
スクリプト・バージョンとして custdb 11.0 を選択します。
作成するイベントとして upload_insert を選択し、[次へ] をクリックします。
[新しいスクリプト定義を作成する] を選択して [Java] を選択します。
[完了] をクリックします。
upload_insert event に対して CustdbScripts.UploadInsert メソッドを実行するよう Mobile Link サーバに指示します。
custDB 11.0 の upload_insert スクリプトを選択します。
右ウィンドウ枠で、次のコードを入力します。
CustdbScripts.UploadInsert |
[ファイル] - [保存] をクリックします。
Sybase Central を終了します。
この手順では、Sybase Central を使用して、Java メソッドを ULCustomer の upload_insert イベント用のスクリプトとして指定しました。
別の方法として、ml_add_java_connection_script ストアド・プロシージャや ml_add_java_table_script ストアド・プロシージャも使用できます。これらのストアド・プロシージャは、同期イベントを処理するのに多数の Java メソッドが必要な場合に使用すると、より効率的です。
ml_add_java_connection_script システム・プロシージャとml_add_java_table_script システム・プロシージャを参照してください。
Interactive SQL を使用して、サンプル・データベースに接続します。
[スタート] - [プログラム] - [SQL Anywhere 11] - [Interactive SQL] をクリックするか、次のコマンドを実行します。
dbisql |
[ID] タブをクリックします。
[ODBC データ・ソース名] をクリックし、SQL Anywhere 11 CustDB と入力します。
[OK] をクリックします。
Interactive SQL で次のコマンドを実行します。
CALL ml_add_java_table_script( 'custdb 11.0', 'ULCustomer', 'download_cursor', 'CustdbScripts.DownloadCursor'); COMMIT; |
次に、各パラメータの説明を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
custdb 11.0 | スクリプト・バージョン |
ULCustomer | 同期テーブル |
download_cursor | イベント名 |
CustdbScripts.DownloadCursor | 完全に修飾された Java メソッド |
Interactive SQL を終了します。
このレッスンでは、ULCustomer テーブル・レベル・イベントを処理するための Java メソッドを指定しました。次のレッスンでは、Mobile Link サーバが確実に適切なクラス・ファイルと Mobile Link サーバ API をロードするように指定します。
ストアド・プロシージャを使用してスクリプトを追加する方法の詳細については、ml_add_java_connection_script システム・プロシージャとml_add_java_table_script システム・プロシージャを参照してください。
同期スクリプトの追加方法と削除方法の概要については、スクリプトの追加と削除を参照してください。
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