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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Mobile Link - クイック・スタート » Mobile Link チュートリアル » チュートリアル:Adaptive Server Enterprise 統合データベースと Mobile Link の使用

 

レッスン 6:サーバとクライアントの起動

このレッスンでは、Mobile Link サーバとリモート・データベースを起動します。

ここまでに、ダウンロード・カーソル・スクリプトを変更して、1 軒の書店に関する情報をダウンロードしています。このレッスンでは、リモート ID を書店識別子に設定して、書店を指定します。

♦  Mobile Link サーバを起動するには、次の手順に従います。
  1. コマンド・プロンプトで、同期モデルを作成したフォルダに移動します。(このフォルダは、同期モデル・ウィザードの最初の手順で選択したルート・ディレクトリです。)

    所定のディレクトリ名を使用している場合は、sync_ase\mlsrv ディレクトリに移動します。

  2. Mobile Link サーバを起動するには、次のコマンドを実行します。

    sync_ase_mlsrv.bat "dsn=ase_cons;uid=sa;pwd=your password for sa account;"
    • sync_ase_mlsrv.bat   Mobile Link サーバを起動するためのコマンド・ファイル。

    • dsn   ODBC データソース名。

    • uid   統合データベースへの接続に使用するユーザ名 (Adaptive Server Enterprise の場合、デフォルトは sa)。

    • pwd   sa として接続するためのパスワード。

    このコマンドが正常に実行されると、Mobile Link サーバ・メッセージ・ウィンドウに [Mobile Link サーバが起動しました。] というメッセージが表示されます。

    Mobile Link サーバが起動しなかった場合は、統合データベースの接続情報を確認します。

♦  リモート・データベースを起動するには、次の手順に従います。
  1. コマンド・プロンプトで、同期モデル展開ウィザードによりリモート・データベースを作成したディレクトリに移動します。

    所定のディレクトリ名を使用している場合は、sync_ase\remote ディレクトリに移動します。

  2. SQL Anywhere リモート・データベースを起動するには、次のコマンドを入力します。

    dbeng11 -n remote_eng sync_ase_remote.db -n remote_db
    • dbeng11   SQL Anywhere データベースの起動に使用するデータベース・サーバ。

    • remote_eng   データベース・サーバ名。

    • sync_ase_remote.db   remote_eng で起動するデータベース・ファイル。

    • remote_db   remote_eng にあるデータベースの名前。

    このコマンドが正常に実行されると、remote_eng という名前の SQL Anywhere データベース・サーバが起動し、remote_db という名前のデータベースがロードされます。

リモート ID の設定

リモート・スキーマでは、各リモート・データベースは 1 軒の書店を表しています。作成した同期スクリプトに含まれている論理により、Mobile Link サーバはリモート・データベースのリモート ID に基づいてデータのサブセットをダウンロードします。データベースのリモート ID は有効な書店識別子の値に設定する必要があります。

リモート・デバイスが最初に同期する際に、書店 (ここでは Thoreau Reading Discount Chain) に関するすべての情報がダウンロードされるため、この手順は最初の同期の前に完了している必要があります。

♦  リモート ID を有効な書店識別子の値に設定するには、次の手順に従います。
  1. 有効な書店識別子を選択します。

    1. Adaptive Server Enterprise の isql ユーティリティを使用して、pubs2 データベースに sa として接続します。コマンド・プロンプトで、次のコマンドをすべて 1 行に入力して実行します。

      isql
      -U sa
      -P Your password for sa account
      -D pubs2

      Adaptive Server Enterprise にリモートでアクセスしている場合は、-S パラメータでサーバ名を指定します。

    2. stores テーブルで有効な書店識別子のリストを表示するには、次の文を実行します。

      SELECT * FROM stores

      このチュートリアルでは、リモート・データベースは Thoreau Reading Discount Chain という名前の書店を表しています。書店識別子は 5023 です。

    3. Adaptive Server Enterprise を終了するには、次のコマンドを実行します。

      exit
  2. データベースのリモート ID を 5023 に設定するには、次のコマンドをすべて 1 行で入力して実行します。

    dbisql
       -c "eng=remote_eng;dbn=remote_db;uid=DBA;pwd=sql"
       "SET OPTION PUBLIC.ml_remote_id='5023'"
    • dbisql   SQL Anywhere データベースに対して SQL コマンドを実行するためのアプリケーション。

    • eng   データベース・サーバ名として remote_eng を指定します。

    • dbn   データベース名として remote_db を指定します。

    • uid   リモート・データベースへの接続に使用するユーザ名。

    • pwd   リモート・データベースへの接続に使用するパスワード。

    • SET OPTION PUBLIC.ml_remote_id='5023'   リモート ID を 5023 に設定するための SQL コマンド。

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