dbmlsync ユーティリティを使用して、SQL Anywhere リモート・データベースの Mobile Link 同期を開始します。dbmlsync を起動する前に、注文データとコメントをリモート・データベースに追加します。
Interactive SQL で Mobile Link クライアント・データベースに接続します。
次のコマンドを実行します。
dbisql -c "eng=remote1;uid=DBA;pwd=sql" |
クライアント・データベース内の RemoteOrders テーブルに注文を追加します。
Interactive SQL で次のコマンドを実行します。
INSERT INTO RemoteOrders (order_id, product_id, quantity, order_status) VALUES (1,12312,10,'new') |
クライアント・データベース内の OrderComments テーブルにコメントを追加します。
Interactive SQL で次のコマンドを実行します。
INSERT INTO OrderComments (comment_id, order_id, order_comment) VALUES (1,1,'send promotional material with the order') |
これまでの変更内容をコミットします。
Interactive SQL で次のコードを実行します。
COMMIT; |
コマンド・プロンプトで、次のコマンドを 1 行で実行します。
dbmlsync -c "eng=remote1;uid=DBA;pwd=sql" -e scn=on -o rem1.txt -v+ |
次に、各オプションの説明を示します。
「オプション」 | 「説明」 |
-c | 接続文字列を指定します。 |
-e scn | SendColumnNames をオンに設定します。これは、カラムを名前で参照する場合にダイレクト・ロー・ハンドリングで必要となります。 |
-o | メッセージ・ログ・ファイル rem1.txt を指定します。 |
-v+ | -v オプションは、ログを取る情報を指定します。-v+ を使用して、最大冗長ロギングをオンに設定します。 |
Mobile Link 同期クライアントの起動が完了すると、同期が成功したことを示す出力画面が表示されます。SQL ベースの同期によって、クライアントの RemoteOrders テーブル内のローが、統合データベース内の RemoteOrders テーブルに転送されました。
Java の処理によってコメントが order_central.xls ワークシートに挿入されました。order_central.xls ワークシートに格納された情報がクライアントにダウンロードされます。
Interactive SQL で、OrderComments テーブルを選択して、ローがダウンロードされたことを確認します。
ダイレクト・ロー・ハンドリングを使用してダウンロードされたローは、mlsrv11 -v+ オプションによっては出力されず、リモートの -v+ オプションによってリモート・ログに出力されます。
dbmlsync の詳細については、SQL Anywhere クライアントを参照してください。
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