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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Mobile Link - クイック・スタート » Mobile Link チュートリアル » チュートリアル:XML との同期

 

レッスン 2:Mobile Link 統合データベースの設定

Mobile Link 統合データベースはデータの中央レポジトリであり、同期処理の管理に使用する Mobile Link のシステム・テーブルとストアド・プロシージャが含まれます。ダイレクト・ロー・ハンドリングでは、統合データベース以外のデータ・ソースと同期しますが、Mobile Link サーバが使用する情報を保持するために統合データベースも必要です。

このレッスンでは、次の作業を行います。

  • データベースを作成し、ODBC データ・ソースを定義します。

  • 同期するデータ・テーブルをリモート・クライアントに追加します。

  • Mobile Link のシステム・テーブルとストアド・プロシージャをインストールします。

注意

Mobile Link 統合データベースを Mobile Link システム・オブジェクトと DSN を使用して設定済みの場合は、このレッスンは省略できます。

♦  SQL Anywhere RDBMS を作成するには、次の手順に従います。
  1. [スタート] - [プログラム] - [SQL Anywhere 11] - [Sybase Central] を選択します。

  2. Sybase Central で、[ツール] - [SQL Anywhere 11] - [データベースの作成] を選択します。

  3. [次へ] をクリックします。

  4. [このコンピュータにデータベースを作成] をデフォルトのままにし、[次へ] をクリックします。

  5. [メイン・データベース・ファイルを保存] フィールドに、データベースのファイル名およびパスを入力します。たとえば、c:\MLobjxml\MLconsolidated.db と入力します。[次へ] をクリックします。

  6. データベース作成ウィザードの残りの指示に従い、デフォルト値をそのまま使用します。[データベースへの接続] ページで、[最終切断後にデータベースを停止] オプションをオフにします。

  7. [完了] をクリックします。

    MLconsolidated というデータベースが Sybase Central に表示されます。

♦  統合データベース用の ODBC データ・ソースを定義するには、次の手順に従います。
  1. Sybase Central の [ツール] - [SQL Anywhere 11] - [ODBC アドミニストレータを開く] を選択します。

  2. [ユーザー DSN] タブをクリックし、[追加] をクリックします。

  3. [名前] リストで [SQL Anywhere 11] をクリックします。[完了] をクリックします。

  4. [SQL Anywhere 11 の ODBC 設定] ウィンドウで、次の操作を行います。

    1. [ODBC] タブをクリックします。

    2. [データ・ソース名] フィールドに mlxml_db と入力します。

    3. [ログイン] タブをクリックします。

    4. [ユーザ ID] フィールドに DBA と入力します。

    5. [パスワード] フィールドに sql と入力します。

    6. [データベース] タブをクリックします。

    7. [サーバ名] フィールドに MLconsolidated と入力します。

    8. [データベース・ファイル] フィールドに c:\MLobjxml\MLconsolidated.db と入力します。

    9. [OK] をクリックします。

  5. [OK] をクリックします。

同期用テーブルの作成

この手順では、Mobile Link 統合データベースに RemoteOrders テーブルを作成します。RemoteOrders テーブルには次のカラムが含まれます。

カラム

説明

order_id

注文のユニークな識別子です。

product_id

製品のユニークな識別子です。

quantity

品目の販売数です。

order_status

注文のステータスです。

last_modified

ローが最後に変更された日です。このカラムはタイムスタンプベースのダウンロードに使用します。このダウンロード方法は、効率的な同期のためにローをフィルタする一般的な方法です。

♦  RemoteOrders テーブルを作成するには、次の手順に従います。
  1. Interactive SQL を使用してデータベースに接続します。

    Interactive SQL は、Sybase Central またはコマンド・プロンプトから起動できます。

    • Sybase Central から Interactive SQL を起動するには、データベース MLconsolidated - DBA をクリックします。Sybase Central で [ファイル] - [Interactive SQL を開く] を選択します。

    • コマンド・プロンプトで Interactive SQL を起動するには、次のコマンドを実行します。

      dbisql -c "dsn=mlxml_db"
  2. Interactive SQL で次のコマンドを実行して RemoteOrders テーブルを作成します。

    CREATE TABLE RemoteOrders
    (
     order_id           integer not null,
     product_id         integer not null,
     quantity           integer,
     order_status       varchar(10) default 'new',
     last_modified      timestamp default current timestamp,
     primary key(order_id)
    )

    Interactive SQL によって、統合データベースに RemoteOrders テーブルが作成されます。

    Interactive SQL はこの後の手順でも使用するので、接続したままにします。

Mobile Link 設定スクリプトの実行

SQL Anywhere 11 インストール環境の MobiLink/setup サブディレクトリに、サポートされている各統合データベースの設定スクリプトがあります。

この手順では、SQL Anywhere 統合データベースを設定します。設定するには、syncsa.sql 設定スクリプトを使用します。syncsa.sql を実行すると、前に ml_ が付いた一連のシステム・テーブルとストアド・プロシージャが作成されます。これらのテーブルとストアド・プロシージャは、同期処理中に Mobile Link サーバによって使用されます。

♦  Mobile Link のシステム・テーブルをインストールするには、次の手順に従います。
  1. 統合データベースに接続していない場合は、Interactive SQL で接続します。

    次のコマンドを実行します。

    dbisql -c "dsn=mlxml_db"
  2. Interactive SQL で次のコマンドを実行して Mobile Link のシステム・テーブルとストアド・プロシージャを作成します。c:\Program Files\SQL Anywhere 11\ は、SQL Anywhere 11 のインストール環境のディレクトリ名に置き換えてください。

    read "c:\Program Files\SQL Anywhere 11\MobiLink\setup\syncsa.sql"

    Interactive SQL によって syncsa.sql が統合データベースに適用されます。

Interactive SQL は次のレッスンでも使用するので、接続したままにします。

詳細情報

SQL Anywhere データベースの作成については、初期化ユーティリティ (dbinit)を参照してください。

テーブルの作成については、CREATE TABLE 文を参照してください。

Mobile Link 統合データベースの設定については、Mobile Link 統合データベースを参照してください。