MobileLink でサポートされている任意の統合データベースを CustDB 統合データベースとして使用できます。
SQL Anywhere CustDB 統合データベースは samples-dir\UltraLite\CustDB\custdb.db にあります。SQL Anywhere 11 CustDB という DSN はインストール環境に含まれています。
このデータベースは、samples-dir\UltraLite\CustDB\newdb.bat ファイルを使用して再構築できます。
CustDB サンプルの作りを詳しく調べるには、samples-dir\MobiLink\CustDB\syncsa.sql ファイルを参照してください。
次の SQL スクリプトを使用すると、サポートされている RDBMS のいずれかで、CustDB 統合データベースを構築できます。これらのスクリプトは、samples-dir\MobiLink\CustDB にあります。
RDBMS | CustDB 設定スクリプト |
---|---|
Adaptive Server Enterprise | custase.sql |
SQL Server | custmss.sql |
Oracle | custora.sql |
DB2 LUW | custdb2.sql |
MySQL | custmys.sql |
次の手順を実行すると、サポートされている各 RDBMS 用の CustDB 統合データベースが作成されます。
統合データベースとして使用するデータベースを準備する方法の詳細については、統合データベースの設定を参照してください。
使用している RDBMS でデータベースを作成します。
以下の SQL スクリプトのいずれかを実行して Mobile Link システム・テーブルを追加します。これらのスクリプトは、SQL Anywhere 11 インストール環境の MobiLink\setup サブディレクトリにあります。
Adaptive Server Enterprise 統合データベースの場合は、syncase.sql を実行します。
MySQL 統合データベースの場合は、syncmys.sql を実行します。
Oracle 統合データベースの場合は、syncora.sql を実行します。
SQL Server 統合データベースの場合は、syncmss.sql を実行します。
以下の SQL スクリプトのいずれかを実行して CustDB データベースにサンプル・ユーザ・テーブルを追加します。これらのスクリプトは、samples-dir\MobiLink\CustDB にあります。
Adaptive Server Enterprise 統合データベースの場合は、custase.sql を実行します。
MySQL 統合データベースの場合は、custmys.sql を実行します。
Oracle 統合データベースの場合は、custora.sql を実行します。
SQL Server 統合データベースの場合は、custmss.sql を実行します。
クライアント・コンピュータ上で、データベースを参照する CustDB という ODBC データ・ソースを作成します。
[スタート] - [プログラム] - [SQL Anywhere 11] - [ODBC アドミニストレータ] を選択します。
[追加] をクリックします。
リストから適切なドライバを選択します。
[完了] をクリックします。
この ODBC データ・ソースに CustDB という名前を付けます。
[ログイン] タブをクリックします。データベースの [ユーザ ID] と [パスワード] を入力します。
DB2 LUW サーバ上に統合データベースを作成します。このチュートリアルでは、これを CsutDB と呼びます。
デフォルトのテーブル領域 (通常は USERSPACE1) が 8 KB ページを使用することを確認します。
デフォルトのテーブル領域が 8 KB ページを使用しない場合は、次の手順を行います。
1 つ以上のバッファ・プールに 8 KB ページがあることを確認します。ない場合は、8 KB ページのバッファ・プールを作成してください。
8 KB ページのある新しいテーブル領域とテンポラリ・テーブル領域を作成します。
詳細については、DB2 LUW のマニュアルを参照してください。
以下のように、MobiLink\setup\syncdb2.sql ファイルを使用して、Mobile Link システム・テーブルを DB2 LUW 統合データベースに追加します。
syncdb2.sql ファイルの先頭にある接続コマンドを変更します。DB2Database を、お使いのデータベース名 (またはそのエイリアス) に置き換えます。この例では、このデータベースを CustDB と呼びます。以下に示すように、DB2 のユーザ名とパスワードを追加することもできます。
connect to CustDB user userid using password ~ |
サーバまたはクライアント・コンピュータで、DB2 LUW コマンド・ウィンドウを開きます。次のコマンドを入力して syncdb2.sql を実行します。
db2 -c -ec -td~ +s -v -f syncdb2.sql |
samples-dir\MobiLink\CustDB にある custdb2.class を DB2 LUW サーバの SQLLIB\FUNCTION ディレクトリにコピーします。このクラスには、CustDB サンプルで使用されるプロシージャが含まれています。
以下のように、データ・テーブルを CustDB に追加します。
必要に応じて、custdb2.sql の接続コマンドを変更します。たとえば、以下に示すように、ユーザ名とパスワードを追加できます。userid と password を、使用するユーザ名とパスワードに置き換えてください。
connect to CustDB user userid using password |
サーバまたはクライアント・コンピュータで、DB2 コマンド・ウィンドウを開きます。
次のコマンドを入力して custdb2.sql を実行します。
db2 -c -ec -td~ +s -v -f custdb2.sql |
処理が完了したら、次のコマンドを入力してコマンド・ウィンドウを閉じます。
exit |
DB2 LUW クライアント上で、DB2 LUW データベースを参照する CustDB という ODBC データ・ソースを作成します。
ODBC アドミニストレータを起動します。
[スタート] - [プログラム] - [SQL Anywhere 11] - [ODBC アドミニストレータ] を選択します。
[ODBC データ ソース アドミニストレータ] が表示されます。
[ユーザー DSN] タブで、[追加] をクリックします。
[データ ソースの新規作成] ウィンドウで、DB2 LUW データベース用の ODBC ドライバを選択します。たとえば、IBM DB2 UDB ODBC ドライバを選択します。[完了] をクリックします。
ODBC ドライバの設定方法については、次のマニュアルを参照してください。
以下のようにして、DB2 LUW クライアント上で custdb2setuplong Java アプリケーションを実行します。このアプリケーションは、データベースの CustDB サンプルをリセットします。初期設定が終了したら、同じコマンド・ラインを入力してこのアプリケーションを実行し、CustDB データベースをいつでもリセットできます。
データ・ソースに CustDB 以外の名前を使用する場合は、以下のように入力して custdb2setuplong.java の接続コードを変更し、再コンパイルする必要があります。システム変数 %db2tempdir% で指定するパスにスペースが含まれている場合は、パスを引用符で囲んでください。
javac -g -classpath %db2tempdir%\java\jdk\lib\classes.zip; %db2tempdir%\java\db2java.zip; %db2tempdir%\java\runtime.zip custdb2setuplong.java |
次のように入力します。ここでは、userid と password は CustDB ODBC データ・ソースに接続するためのユーザ名とパスワードです。
java custdb2setuplong userid password |
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