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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » QAnywhere » QAnywhere テクノロジの概要

 

QAnywhere アプリケーション間メッセージング

QAnywhere は、モバイル・デバイス用のアプリケーション間メッセージングの開発を支援します。アプリケーション間メッセージングを使用すると、モバイル・デバイスや無線デバイスで動作しているカスタム・プログラムと、集中管理されているサーバ・アプリケーションとの間で通信できます。

蓄積転送テクノロジを使用して、QAnywhere はリモート・アプリケーションとモバイル・アプリケーションに、安全で保証されたメッセージ配信機能を提供します。QAnywhere によってネットワークの速度と信頼性の低下という課題が自動的に対処されるので、接続性、通信、セキュリティに関わる問題の代わりに、アプリケーションの機能に集中的に取り組むことができます。QAnywhere の蓄積転送テクノロジによって、ネットワークに接続されていない場合でも、アプリケーションは常に使用可能になります。

QAnywhere によって、随時接続環境での通信が実現します。QAnywhere は、接続速度が遅い、場所によっては接続できないことがある、接続が切断されるなどの無線ネットワーク特有の問題に対応しています。QAnywhere メッセージングは蓄積転送機能を備えています。つまり、送信先アプリケーションにネットワークを介して接続できない場合でも、メッセージを作成しておくと、後でネットワークが使用可能になったときにそのメッセージが配信されます。

QAnywhere メッセージは中央のサーバを経由して交換されるので、メッセージが交換されるとき、送信者と受信者が同時にネットワークに接続している必要はありません。

QAnywhere には、次のような追加機能があります。

  • パブリック・ネットワークを介して送信されるすべてのメッセージを暗号化し、機密情報を保護します。

  • 転送ルールを使用してメッセージ配信をカスタマイズすれば、優先度の低い大きなメッセージがピーク時以外の時間に配信されるようにすることなども可能です。

  • QAnywhere メッセージは、TCP/IP、HTTP、HTTPS の各プロトコルを使用して転送できます。また、ActiveSync を使用して、Windows Mobile ハンドヘルド・デバイスから転送することもできます。QAnywhere メッセージ自体はネットワーク・プロトコルに依存しないので、受信側アプリケーションは、通信に使用しているネットワークが送信側と同じでなくても、QAnywhere メッセージを受信できます。

  • QAnywhere は、モバイル・アプリケーションとエンタープライズ・サーバの間で送信されるデータを圧縮します。

  • プログラミング・インタフェースとして C++、Java、.NET および SQL の API が用意されているので、開発者は自分のスキルに応じてソリューションを選択できます。

  • QAnywhere を使用すると、JMS インタフェースを備えた他のメッセージング・システムとシームレスに通信できます。これによって、J2EE アプリケーションとの統合が可能になります。

  • QAnywhere にはモバイル Web サービス・インタフェースが含まれており、エンタープライズ Web サービスを基礎とする信頼性の高いモバイル・アプリケーションの作成を支援します。

QAnywhere は、Mobile Link 同期テクノロジを基礎として構築されています。