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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » QAnywhere » モバイル Web サービス

 

モバイル Web サービスの概要

Web サービスは、アプリケーションの機能を公開するための一般的な方法になっています。Web サービスを使用すると、さまざまな企業のリソース間で、より良い相互運用性を確保できます。これらのサービスは、モバイル・アプリケーションの機能を広げ、開発プロセスを簡素化します。

モバイル環境に Web サービスを実装することは、取り組みがいのある仕事になることがあります。なぜなら、接続を利用できなかったり (または中断されたり)、無線通信環境やデバイスに起因する制限事項があったりするためです。たとえば、モバイル・アプリケーションを使用するユーザは、オフラインの状態で Web サービスに対する要求を作成したり、オフラインに変更するときに応答を取得したりできます。また、IT 管理者は、モバイル・アプリケーションが使用しているネットワーク接続のタイプ (GPRS、802.11、クレードルなど) に基づいて Web サービス応答のサイズを制限するルールを指定できます。

QAnywhere は、QAnywhere の蓄積転送メッセージング・アーキテクチャを活用する、モバイルに最適化された非同期 Web サービスを使用して、これらの課題に取り組みます。QAnywhere のモバイル Web サービスを使用すると、モバイル・アプリケーションでは、オフラインの状態でも Web サービス要求を作成し、後で転送できるように要求をキューイングできます。要求は、QAnywhere メッセージとして配信されます。サーバ側の Web サービス・コネクタが要求を作成し、Web サービスから要求を受け取って、クライアントに対してメッセージとして応答が返されます。QAnywhere 転送ルールは、さまざまなパラメータ (使用されるネットワーク、要求/応答のサイズ) に基づいて、送信される要求や応答を制御できます。転送ルールで制御することにより、モバイル・アプリケーションが実証済みのテクノロジや単純なプログラミング・モデルを使用してさまざまな Web サービスを利用できるような、洗練された柔軟なアーキテクチャが構築されます。

開発の観点から見ると、接続された環境での場合と同じように Web サービスのプロキシ・クラスを扱うことができます。QAnywhere は、転送、認証、直列化などの処理を行います。WSDL ドキュメントを取得し、モバイル・アプリケーションが Web サービスの起動に使用できる特定のクラス・プロキシ (.NET または Java) を生成することを目的に、WSDL コンパイラが提供されます。これらのクラスは、基本の QAnywhere インフラストラクチャを使用して、要求を送信し、応答を受信します。オブジェクトのメソッド呼び出しが行われると、SOAP 要求が自動的に生成され、メッセージとしてサーバに配信されます。サーバ側では、コネクタが Web サービス要求を作成し、メッセージとして結果を返します。

参照

モバイル Web サービスの設定
モバイル Web サービス開発のヒント