QAnywhere C++ クライアントを使用してメッセージを送信または受信する前に、次の初期化処理を実行する必要があります。
QAnywhere ヘッダ・ファイルをインクルードします。
#include <qa.hpp> |
qa.hpp には、QAnywhere のさまざまなクラスが定義されています。
QAnywhere を初期化します。
そのためには、QAManager オブジェクトを作成するためのファクトリを初期化します。
QAManagerFactory * factory; factory = QAnywhereFactory_init(); if( factory == NULL ) { // Fatal error. } |
QAManagerFactory の詳細については、QAManagerFactory クラスを参照してください。
QAManager インスタンスを作成します。
デフォルトの QAManager オブジェクトを作成するには、次のようにします。
QAManager * mgr; // Create a manager mgr = factory->createQAManager( NULL ); if( mgr == NULL ) { // fatal error } |
QAManager クラスを参照してください。
同時実行性の利点を最大限に生かすために、マルチスレッド・アプリケーションでは、スレッドごとに QAManager を作成する必要があります。マルチスレッドでの考慮事項を参照してください。
QAManager オブジェクトは、プログラムで、またはプロパティ・ファイルを使用してカスタマイズできます。
QAManager をプログラムでカスタマイズする場合は、setProperty() を使用します。
プログラムによる QAnywhere Manager の設定プロパティの設定を参照してください。
プロパティ・ファイルを使用する場合は、createQAManager() でプロパティ・ファイルを指定します。
mgr = factory->createQAManager( "qa_mgr.props" ); |
qa_mgr.props は、リモート・デバイス上のプロパティ・ファイルの名前です。
QAnywhere Manager の設定プロパティをファイルに設定するを参照してください。
QAManager オブジェクトを初期化します。
qa_bool rc; rc=mgr->open( AcknowledgementMode::IMPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT ); |
open メソッドの引数には、メッセージの受信確認方法を示す受信確認モードを指定します。これは、IMPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT または EXPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT のどちらかにする必要があります。前者は暗黙的な受信確認モードを意味します。このモードの場合、メッセージはクライアントで受信されると受信確認されます。後者は明示的な受信確認モードを意味します。このモードの場合、QAManager のいずれかの acknowledgement メソッドを呼び出してメッセージを受信確認する必要があります。
受信確認モードの詳細については、AcknowledgementMode クラスを参照してください。
QAManager を作成する代わりに、QATransactionalManager を作成できます。トランザクション志向メッセージングの実装 (C++ クライアントの場合)を参照してください。
これで、メッセージを送信する準備ができました。
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