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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » QAnywhere » QAnywhere クライアント・アプリケーションの作成 » QAnywhere API の初期化

 

C++ アプリケーションの設定

QAnywhere C++ クライアントを使用してメッセージを送信または受信する前に、次の初期化処理を実行する必要があります。

♦  QAnywhere C++ API を初期化するには、次の手順に従います。
  1. QAnywhere ヘッダ・ファイルをインクルードします。

    #include <qa.hpp>

    qa.hpp には、QAnywhere のさまざまなクラスが定義されています。

  2. QAnywhere を初期化します。

    そのためには、QAManager オブジェクトを作成するためのファクトリを初期化します。

    QAManagerFactory * factory;
    
    factory = QAnywhereFactory_init();
    if( factory == NULL ) {
          // Fatal error.
    }

    QAManagerFactory の詳細については、QAManagerFactory クラスを参照してください。

  3. QAManager インスタンスを作成します。

    デフォルトの QAManager オブジェクトを作成するには、次のようにします。

    QAManager *  mgr;
    
    // Create a manager
    mgr = factory->createQAManager( NULL );
    if( mgr == NULL ) {
      // fatal error
    }

    QAManager クラスを参照してください。

    ヒント

    同時実行性の利点を最大限に生かすために、マルチスレッド・アプリケーションでは、スレッドごとに QAManager を作成する必要があります。マルチスレッドでの考慮事項を参照してください。

    QAManager オブジェクトは、プログラムで、またはプロパティ・ファイルを使用してカスタマイズできます。

  4. QAManager オブジェクトを初期化します。

    qa_bool  rc;
    rc=mgr->open( 
         AcknowledgementMode::IMPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT );

    open メソッドの引数には、メッセージの受信確認方法を示す受信確認モードを指定します。これは、IMPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT または EXPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT のどちらかにする必要があります。前者は暗黙的な受信確認モードを意味します。このモードの場合、メッセージはクライアントで受信されると受信確認されます。後者は明示的な受信確認モードを意味します。このモードの場合、QAManager のいずれかの acknowledgement メソッドを呼び出してメッセージを受信確認する必要があります。

    受信確認モードの詳細については、AcknowledgementMode クラスを参照してください。

注意

QAManager を作成する代わりに、QATransactionalManager を作成できます。トランザクション志向メッセージングの実装 (C++ クライアントの場合)を参照してください。

これで、メッセージを送信する準備ができました。

参照