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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » QAnywhere » QAnywhere クライアント・アプリケーションの作成 » QAnywhere API の初期化

 

.NET アプリケーションの設定

QAnywhere .NET クライアントを使用してメッセージを送信または受信する前に、次の初期化処理を実行する必要があります。

Visual Studio プロジェクトを使用するには、次の 2 つの変更を行う必要があります。

  • QAnywhere .NET DLL への参照を追加する。参照を追加すると、QAnywhere .NET API のコードを検索するためにインクルードする必要がある DLL を Visual Studio .NET に認識させることができます。

  • QAnywhere .NET API のクラスを参照する行をソース・コードに追加する。QAnywhere .NET API を使用するには、データ・プロバイダを参照する行もソース・コードに追加する必要があります。C# では、Visual Basic .NET 用とは異なる行を追加します。

これらの作業を行った上で、QAnywhere .NET API を初期化してください。

♦  Visual Studio のプロジェクトに QAnywhere .NET API への参照を追加するには、次の手順に従います。
  1. Visual Studio を起動し、プロジェクトを開きます。

  2. [ソリューション エクスプローラ] ウィンドウで、[参照設定] フォルダを右クリックし、[参照の追加] を選択します。

  3. [.NET] タブで、[参照] をクリックして iAnywhere.QAnywhere.Client.dll を検索します。デフォルト・ロケーションは次のとおりです。

    • .NET Framework 2.0:install-dir\Assembly\v2
    • .NET Compact Framework 2.0:install-dir\ce\Assembly\v2

    DLL を選択して [開く] をクリックします。

  4. DLL がプロジェクトに追加されているかどうかを確認できます。[参照の追加] ウィンドウを開き、[.NET] タブをクリックします。[選択されたコンポーネント] リストに iAnywhere.QAnywhere.Client.dll が表示されます。[OK] をクリックして、ウィンドウを閉じます。

ソース・コードのデータ・プロバイダ・クラスを参照する
♦  コード内で QAnywhere .NET API のクラスを参照するには、次の手順に従います。
  1. Visual Studio を起動し、プロジェクトを開きます。

  2. C# を使用している場合は、ファイルの先頭にある using ディレクティブのリストに次の行を追加します。

    using iAnywhere.QAnywhere.Client;
  3. Visual Basic を使用している場合は、ファイルの先頭にある imports リストに次の行を追加します。

    Imports iAnywhere.QAnywhere.Client
    

    この行は必須ではありません。しかし、この行を追加すると、QAnywhere クラスの省略形を使用できます。この行を追加しなくても、完全に修飾されたクラス名をコードで使用できます。次に例を示します。

    iAnywhere.QAnywhere.Client.QAManager 
    mgr = 
     new iAnywhere.QAnywhere.Client.QAManagerFactory.Instance.CreateQAManager(
    "qa_manager.props" );

    一方、追加した場合には、次のようにクラス名を指定できます。

    QAManager mgr = QAManagerFactory.Instance.CreateQAManager(
     "qa_manager.props" );
♦  QAnywhere .NET API を初期化するには、次の手順に従います。
  1. 前の手順の説明に従って、iAnywhere.QAnywhere.Client ネームスペースをインクルードします。

    using iAnywhere.QAnywhere.Client;
  2. QAManager オブジェクトを作成します。

    たとえば、デフォルトの QAManager オブジェクトを作成するには、パラメータに NULL を指定して、CreateQAManager を呼び出します。

    QAManager mgr;
    mgr = QAManagerFactory.Instance.CreateQAManager( null );
    ヒント

    同時実行性の利点を最大限に生かすために、マルチスレッド・アプリケーションでは、スレッドごとに QAManager を作成する必要があります。マルチスレッドでの考慮事項を参照してください。

    QAManagerFactory の詳細については、QAManagerFactory クラスを参照してください。

    プロパティ・ファイルを使用して、カスタマイズされた QAManager オブジェクトを作成することもできます。次のように、CreateQAManager メソッドの引数としてプロパティ・ファイルを指定します。

    mgr = QAManagerFactory.Instance.CreateQAManager( 
      "qa_mgr.props" );

    qa_mgr.props は、リモート・デバイス上に存在するプロパティ・ファイルの名前です。

  3. QAManager オブジェクトを初期化します。次に例を示します。

    mgr.Open(
       AcknowledgementMode.EXPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT);

    open メソッドの引数には、メッセージの受信確認方法を示す受信確認モードを指定します。これは、IMPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT または EXPLICIT_ACKNOWLEDGEMENT のどちらかにする必要があります。前者は暗黙的な受信確認モードを意味します。このモードの場合、メッセージはクライアントで受信されると受信確認されます。後者は明示的な受信確認モードを意味します。このモードの場合、QAManager の Acknowledge メソッドを呼び出してメッセージを受信確認する必要があります。

    受信確認モードの詳細については、AcknowledgementMode 列挙体を参照してください。

これで、メッセージを送信する準備ができました。

注意

QAManager を作成する代わりに、QATransactionalManager を作成できます。トランザクション志向メッセージングの実装 (.NET クライアントの場合)を参照してください。

参照