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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere 11 - 変更点とアップグレード » バージョン 9.0.1 の新機能 » バージョン 9.0.1 での動作の変更

 

Adaptive Server Anywhere の動作の変更

廃止予定機能とサポート終了機能

次に、サポートを終了した機能、廃止予定の機能の中で、既存のアプリケーションに影響する可能性があるものを示します。

  • サポート終了した MDSR 暗号化   以前は、Adaptive Server Anywhere では、強力な暗号化として MDSR と AES の両方がサポートされていました。現在、強力な暗号化としては唯一 AES 暗号化がサポートされています。この変更により、初期化ユーティリティ、抽出ユーティリティ、またはアンロード・ユーティリティで暗号化を使用する場合、-ea オプションの指定が不要になりました。また、Create Database 文と Create Encrypted File 文の両方から algorithm パラメータが削除されます。

  • ライト・ファイルは廃止予定   このリリースでは、ライト・ファイルの使用は推奨しません。

  • 圧縮データベース・ファイルは廃止予定   このリリースでは、圧縮データベース・ファイルの使用は推奨しません。

  • アンロード・ユーティリティ (dbunload) の -j オプションは廃止予定   アンロード・ユーティリティが強化された結果、アンロード・ユーティリティの -j オプションはサポートされなくなりました。

  • 言語選択ユーティリティ (dblang) の -d オプションは廃止予定   Adaptive Server Anywhere のレジストリ設定を変更するために使用されていた言語選択ユーティリティの -d オプションは、サポートされなくなりました。

その他の動作の変更

ここでは、これまでのバージョンとは異なる動作をリストにして説明します。

  • CURRENT_TIMESTAMP と CURRENT_USER 特別値の追加   Microsoft SQL Server との互換性を保つために、CURRENT_TIMESTAMP (CURRENT TIMESTAMP と同じ) と CURRENT_USER (CURRENT USER と同じ) 特別値が追加されました。

    CURRENT TIMESTAMP 特別値CURRENT USER 特別値を参照してください。

  • データベース・サーバがすでに実行している場合、db_start_engine は SQLCODE 0 を返す   db_start_engine は、データベース・サーバがすでに実行している場合、0 以外の値を返し、SQLCODE を 0 に設定するようになりました。以前は、db_start_engine は 0 以外の値を返しましたが、SQLCODE は SQLE_ENGINE_ALREADY_RUNNING に設定されていました。

    db_start_engine 関数を参照してください。

  • データベースがすでに実行している場合、db_start_database は 0 以外の値と SQLCODE 0 を返す   db_start_database は、データベースがすでに実行している場合、0 以外の値を返し、SQLCODE を 0 に設定するようになりました。以前は、db_start_database は 0 (失敗を示す) を返し、SQLCODE を SQLE_ALIAS_CLASH に設定していました。

    db_start_database 関数db_start_database 関数を参照してください。

  • 検証ユーティリティのデフォルト・アルゴリズムの変更   検証ユーティリティ (dbvalid) は、エクスプレス・チェック (-fx オプション) アルゴリズムをデフォルトで使用するようになりました。このエクスプレス・チェック・アルゴリズムによって、テーブルがサーバのキャッシュに完全には収まらない、複数のインデックスがある大規模なテーブルに対する処理速度が大幅に早くなりました。Adaptive Server Anywhere の以前のバージョンで使用されていた検証アルゴリズムを使用する場合、-fn オプションを指定できます。

    検証ユーティリティ (dbvalid)を参照してください。

  • [接続] ウィンドウでのマルチバイト文字の入力   Windows のセキュリティ上の慣習に準拠させるために、Input Method Editor (IME) を使用して、Sybase Central、Interactive SQL、および Adaptive Server Anywhere コンソール・ユーティリティで使用される [接続] ウィンドウの [パスワード] フィールドに日本語や他のアジア諸国のマルチバイト文字を入力できないようになりました。

    既存のデータベースのパスワードにこれらの文字が含まれる場合、パスワードは、[接続] ウィンドウと [ODBC の設定] ウィンドウの [詳細] タブの [追加接続パラメータ] フィールドに入力できます。ただし、[詳細] タブにパスワードを入力する場合、パスワードは隠されず、プレーン・テキストで表示されるので注意してください。データベースをアップグレードする場合は、マルチバイト文字が含まれないようにパスワードを変更することをおすすめします。

  • DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE 文には所有者名を指定できない   ソフトウェアの以前のバージョンでは、DECLARE LOCAL TEMPORARY TABLE に所有者名を指定するときに所有者が現在のユーザと異なっていた場合、同じ名前をもつテンポラリ・テーブルを複数作成できました。現在では、所有者名を指定すると、構文エラーが発生します。

  • min_table_size_for_histogram オプションのデフォルト設定の変更   min_table_size_for_histogram オプションを使用して、ヒストグラムが作成されるテーブルの最小サイズを指定します。このデフォルト値は、100 ローに変更されました。ソフトウェアの以前のバージョンでは、デフォルト値は 1000 ローでした。ソフトウェアの以前のバージョンで作成したデータベースでは、SET OPTION 文を使用してこの設定を変更できます。

  • NULL 定数データ型変換の変更   以前のバージョンでは、NULL 定数を CHAR、VARCHAR、LONG VARCHAR、BINARY、VARBINARY、または LONG BINARY データ型に変換するときに長さが指定されていない場合、カラムのサイズは 32767 に初期化されていました。現在、このサイズは 0 に初期化されます。

    たとえば、以前、次のクエリは、長さが 32767 として記述されたカラムを返していました。

    SELECT CAST( NULL AS CHAR )
    -- This now returns a CHAR(0) column
    SELECT 'abc' 
    UNION ALL 
    SELECT NULL
    -- This now returns a CHAR(3) column
    SELECT '' 
    UNION ALL 
    SELECT NULL
    -- This now returns a CHAR(0) column
    SELECT IF 1=1 THEN 'abc' ELSE NULL ENDIF
    -- This now returns a CHAR(3) column
    

  • ORDER BY 句に序数を使用するときの UPDATE 文とエラー   序数を使用する ORDER BY 句が含まれる UPDATE 文は、構文エラーを返すようになりました。

  • 識別子に関する制限   識別子には二重円記号または二重引用符を使用できなくなりました。識別子に円記号を使用できるのは、エスケープ文字として使用する場合のみです。

    識別子を参照してください。

  • EXECUTE IMMEDIATE 文のデフォルト設定の WITH RESULT SET 句   WITH RESULT SET ON 句を指定すると、EXECUTE IMMEDIATE 文が結果セットを返すことができます。デフォルト設定は WITH RESULT SET OFF です。

    EXECUTE IMMEDIATE 文 [SP]を参照してください。