データベース・ミラーリングを使用しているときは、SQL Anywhere のメンテナンス・リリースまたは EBF を適用するため、またデータベース・ファイルをアップグレードするために追加の作業が必要です。
データベース・ミラーリング・システム内のすべてのサーバで、SQL Anywhere の同じメンテナンス・リリースを使用する必要があります。次の手順で SQL Anywhere のメンテナンス・リリースを適用した場合、データベースを使用できないのは手順 3 と 4 の実行中だけです。
dbstop コマンドを実行してミラー・サーバを停止します。
ミラー・サーバに SQL Anywhere の新バージョンをインストールします。
サーバごとに dbstop コマンドを実行して、プライマリ・サーバと監視サーバを停止します。
プライマリ・サーバに SQL Anywhere の新バージョンをインストールします。
プライマリ・サーバとミラー・サーバを再起動します。
監視サーバにソフトウェアの新バージョンをインストールします。
監視サーバを再起動します。
EBF をインストールするには、ミラーリング・システム内のデータベース・サーバ (プライマリ・サーバ、ミラー・サーバ、監視サーバ) ごとに次の操作を行う必要があります。
dbstop コマンドを発行して、データベース・サーバを停止します。
EBF をインストールします。
データベース・サーバを再起動します。
ダウン時間は、プライマリ・サーバ停止時のフェールオーバ中にのみ生じます。
データベース・ミラーリング・システム内のデータベースは、2 通りの方法でアップグレードまたは再構築できます。最初の方法の方が簡単ですが、2 つ目の方法よりもデータベースのダウン時間が長くなります。
ミラー・サーバを停止します。
プライマリ・サーバを停止します。
プライマリ・サーバ上のコピーを使用して、データベースをアップグレードまたは再構築します。バージョン 10 以降のデータベースのアップグレードまたはバージョン 10 以降のデータベースの再構築を参照してください。
アップグレードまたは再構築したデータベースとトランザクション・ログをミラー・サーバにコピーします。
プライマリ・サーバを再起動します。
ミラー・サーバを再起動します。
名前を変更したトランザクション・ログ・ファイルがある場合は移動してください。これらのファイルは、新しいデータベースと互換性がありません。ミラーリングを開始するには、初期のトランザクション・ログ・ファイルが両方のサーバに必要です。トランザクション・ログ・ファイルは、データベースに対して dbping コマンドを実行することで作成できます。
データベースをバックアップし、トランザクション・ログの名前を変更します。
データベースのバックアップ・コピーを別のコンピュータにアップグレードまたは再構築します。バージョン 10 以降のデータベースのアップグレードまたはバージョン 10 以降のデータベースの再構築を参照してください。
プライマリ・サーバとミラー・サーバの両方を停止します。
プライマリ・データベースに対するトランザクション・ログの最新のコピーを保存します。
dbtran ユーティリティを使用して、手順 4 で保存したトランザクション・ログを変換します。
このトランザクション・ログには、手順 1 でバックアップした以降、データベースに適用されたすべての変更が含まれます。
ローカル・データベース・サーバを使用して、再構築したデータベースを開始します。
Interactive SQL から READ 文を使用して、変換されたトランザクション・ログを適用します。
再構築したデータベースを停止します。
アップグレードまたは再構築したデータベースとそのトランザクション・ログをプライマリ・サーバとミラー・サーバにコピーします。
プライマリ・サーバを起動します。
ミラー・サーバを起動します。
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