ここでは、これまでのバージョンとは異なる動作をリストにして説明します。
dbmlsync の -i オプションと SiteScriptName 拡張オプションのサポート終了 dbmlsync -i と dbmlsync -e sc は、サポートされなくなりました。代わりに、sp_hook_dbmlsync_schema_upgrade という新しいフックが使用されます。
sp_hook_dbmlsync_schema_upgradeを参照してください。
ダウンロード確認がデフォルトでは OFF Adaptive Server Anywhere リモートの場合、SendDownloadAck 拡張オプションのデフォルト値は OFF です。Ultra Light の場合、ul_synch_info 構造体の send_download_ack フィールドのデフォルト値は ul_false です。
バージョン 9 にアップグレードする場合、ダウンロード・トランザクションのコミット前に、リモートがダウンロードを適用したことをアプリケーションが確認する必要がある場合は、このオプションを明示的に On にしてください。次の項を参照してください。
Windows CE デバイス上でデフォルトでは動作しない dbmlsync フックがある dbmlsync の LockTables 拡張オプションが変更され、テーブルを共有モードでロックするか、または排他モードでロックするかを指定できるようになりました。LockTables のデフォルト設定は ON であり、Windows CE 以外のすべてのプラットフォームで、テーブルを共有モードでロックし続けます。しかし、Windows CE デバイスの場合、ON は、テーブルを排他モードでロックすることを意味します。この変更によって、Windows CE アプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上します。
dbmlsync のイベント・フックである sp_hook_dbmlsync_download_com_error、sp_hook_dbmlsync_download_fatal_sql_error、sp_hook_dbmlsync_download_log_ri_violation はすべて、個別の接続で実行されます。これらのフックが排他モードでロックされている同期テーブルへのアクセスを試みても、正しく実行できません。Windows CE 上での配備の中でこのいずれかのフックを使用する場合は、LockTables を SHARE に設定する必要があります。次の項を参照してください。
Mobile Link サーバのエラー・コード Mobile Link サーバから、エラーに関する詳しい情報が出力されるようになりました。Mobile Link サーバ・エラー・コードは -10001 から始まり、すべてが -10000 未満です。dbmlsync の場合、エラーは GUI と出力ファイルに出力されます。Ulrta Light の場合、エラーは ul_synch_info 構造体の中の文字列として有効です。
Mobile Link サーバのエラー・メッセージを参照してください。
廃止予定のアップロード・カーソル upload_cursor、new_row_cursor、old_row_cursor の各スクリプトは今後サポートを終了する予定です。アップロード・ストリームには文ベースのスクリプトを使用してください。
ローをアップロードするスクリプトの作成を参照してください。
廃止予定の -zac と -zec Mobile Link サーバの、カーソルベースのスクリプトを生成する -zac と -zec オプションは廃止される予定です。
-zd の削除 Mobile Link サーバの、last_download タイムスタンプを最後に渡すことを指定する -zd オプションが削除されました。この結果、このパラメータは常に最初に渡されるようになりました。
廃止予定の mlxtract mlxtract ユーティリティは廃止される予定です。
リモート・データベースの作成を参照してください。
end_synchronization スクリプトが常に呼び出される 9.0 より以前のバージョンでは、同期が失敗したときに end_synchronization スクリプトが呼び出されないことがありました。現在のバージョンでは、begin_synchronization スクリプトが呼び出されていれば、スクリプトは常に呼び出されます。つまり、同期が成功したかどうかに関わらず、end_synchronization スクリプトに設定したクリーンアップ・アクティビティは実行されます。
また、end_synchronization スクリプトには sync_ok という新しいパラメータが追加されています。このパラメータは、同期の成功 (1) または失敗 (0) を表します。
end_synchronization 接続イベントとend_synchronization テーブル・イベントを参照してください。
ストリーム DLL と共有オブジェクトの名前変更 ストリーム DLL と共有オブジェクトの名前が変更され、Adaptive Server Anywhere との統一が図られました。次の表は、変更の詳細を示します。
以前の名前 | 新しい名前 |
---|---|
dbhttp9 | dbmlhttp9 |
dbhttps9 | dbmlhttps9 |
dbjrsa9 | dbmljrsa9 |
dbjtls9 | dbmljtls9 |
dbrsa9 | dbmlrsa9 |
dbsock9 | dbmlsock9 |
dbtls9 | dbmltls9 |
Mobile Link アプリケーションの配備を参照してください。
ScoutSync のサポート終了 ScoutSync はサポートされなくなりました。
同期のたびにスキーマ情報は再ロードされない 9.0 より以前のバージョンでは、同期のたびにデータベースからスキーマ情報が再ロードされていました。現在のバージョンでは、dbmlsync の起動時にのみ、スキーマ情報は再ロードされます。dbmlsync -sc オプションを使用すると、以前の動作に戻すことができます。-sc オプションを使用していない場合は、スキーマ変更がリモート・データベースに加えられる前に、dbmlsync をシャット・ダウンする必要があります。シャット・ダウンせずにスキーマ変更を加えると、同期エラーが発生する可能性があります。または、dbmlsync が予期せぬ動作をすることがあります。
-sc オプションを参照してください。
主要なスクリプトがない場合は同期が中止される 9.0 より以前のバージョンでは、特定のスクリプトがないためにデータの損失を引き起こす可能性がある場合でも、同期は続けられました。現在のバージョンでは、このような場合に Mobile Link は中止するようになりました。dbmlsrv9 -fr オプションを使用すると、失敗の代わりにエラーを出力できます。
-fr オプションを参照してください。
keep_alive 同期パラメータは削除される TCP/IP と HTTP プロトコルの keep_alive 同期パラメータは有効でなくなり、常に ON に設定されるようになりました。これは、以前のデフォルト設定でした。TCP/IP 接続の活性を制御するには、liveness_timeout パラメータを使用します。
CommunicationAddress (adr) 拡張オプションまたは-x オプションで liveness_timeout パラメータに関する説明を参照してください。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |