次に、バージョン 9.0.2 で導入したソフトウェアに加えられた変更と追加を示します。
新しいリダイレクタ
Apache 用の新しいネイティブなリダイレクタは、Windows、Solaris、Linux で使用できます。
M-Business Anywhere リダイレクタは、Windows、Solaris、Linux で使用できます。
M-Business Anywhere リダイレクタ (旧式)を参照してください。
NSAPI リダイレクタは、Solaris でも使用できるようになりました。以前は、Windows でのみ使用できました。
Windows 上の Netscape/Sun Web サーバ用の NSAPI リダイレクタ (旧式)を参照してください。
指定のホストを無視するようにプロトコルを設定可能 新しい ignore オプションを使用すると、Mobile Link サーバに接続するときに、サーバによって無視されるホストを指定できます。
-x オプションの「ignore」を参照してください。
Mobile Link サーバがビジーな場合のクライアントの同期待機の回避 サーバがビジーな場合に、クライアントが同期を待ち続けることを回避できるようになりました。
-x オプションの「backlog」を参照してください。
統合データベースに格納されるバージョン SQL Anywhere Studio のバージョンとビルド番号が、Mobile Link システム・テーブル ml_property に格納されるようになりました。エントリは、component_name が ML、property_set_name が server_info、property_name が release_version、property_value が version.build の形式 (9.0.2.1234
など) です。
Mobile Link システム・テーブルの詳細については、ml_property を参照してください。
Mobile Link サーバがサポートする新しい uniqueidentifier データ型 UNIQUEIDENTIFIER データ型が、BINARY(16) に基づいて定義されるドメインではなく、ネイティブのデータ型になりました。この結果、Mobile Link リモート・データベースでは、必要に応じて型変換が自動的に行われるため、文字列から UUID への変換関数と UUID から文字列への変換関数を使用して UNIQUEIDENTIFIER 値を処理する必要はありません。
サポートされている統合データベースへのこのデータ型のマッピングについては、リモート・データベースと統合データベース間での Mobile Link データ・マッピングを参照してください。
FIPS 認定セキュリティ・ストリーム Windows デバイスで、Certicom の FIPS 140-2 認定ソフトウェアが適用された安全な通信を使用できるようになりました。
出力ログ内での接続オプションの表示 接続文字列と接続オプションが、出力ログに表示されるようになりました。このとき、パスワードはアスタリスクで表示されます。
廃止予定のセキュリティ機能 Mobile Link の動作の変更を参照してください。
Ultra Light 用の新しい同期設定ツール Ultra Light Schema Painter が、Adaptive Server Anywhere 統合データベース用のデータベース・テーブルとトリガに加えて、Mobile Link 同期スクリプトも生成できるようになりました。
リモート・データベースの削除と再作成の簡単化 Adaptive Server Anywhere クライアント・サブスクリプションの最初の同期が、いつでも動作するようになりました。
詳細については、進行オフセットを参照してください。
Mobile Link への接続が失敗すると新しい dbmlsync フックが呼び出される 新しく追加された sp_hook_dbmlsync_connect_failed イベント・フックを使用すると、同期接続が失敗した場合のリカバリの方法をプログラムできます。
sp_hook_dbmlsync_ml_connect_failedを参照してください。
Mobile Link クライアントと HTTP インフラストラクチャの統合の向上 プロキシ・サーバか Web サーバまたはその両方が、RFC 2617 Basic または Digest 認証を要求する場合に、HTTP を使用して同期できるようになりました。
次の項を参照してください。
また、2 つの新しいクライアント接続パラメータを使用して、カスタム HTTP ヘッダとカスタム cookie を指定できるようになりました。セッション cookie に対処するために、HTTP クライアントは、サーバ応答で受信するすべての Set-Cookie および Set-Cookie2 HTTP ヘッダを認識し、これらの cookie を、この後のすべての HTTP 要求とともに送り返します。cookie の名前が既存の cookie に一致する場合、クライアントは、古い値を新しい値に置換します。同期と同期の間で cookie は記憶されません。同期の最後に破棄されます。
詳細については、custom_header と set_cookie を参照してください。
接続エラーの検出の支援 Mobile Link クライアントは、無効な接続パラメータが指定された場合に警告メッセージを出力するようになりました。
ミラー・ログのロケーション dbmlsync が、リモート・データベースとは異なるコンピュータで実行している場合、または、ミラー・ログが、ミラー・トランザクション・ログとは異なるディレクトリにある場合、この新しい拡張オプションを使用して古いミラー・ログのロケーションを指定すると、dbmlsync は、古いログ・ファイルを自動的に削除できます。
詳細については、MirrorLogDirectory (mld) 拡張オプションを参照してください。
接続起動同期機能の強化 Windows Listener は、_BEST_IP_CHANGED_ に加えて、内部メッセージ _IP_CHANGED_ も生成するため、接続に変更があった場合に同期を起動できるようになりました。
接続起動同期を参照してください。
Listener ポスト・アクションの強化 Listener ポスト・アクションを指定する場合、オプションで Windows メッセージ ID を使用して、ウィンドウ・メッセージを指定できるようになりました。また、ウィンドウ・クラスの代わりにウィンドウ・タイトルをオプションで使用できるようになりました。メッセージやタイトルに、スペースや句読点などの英数字以外の文字が含まれる場合は、ウィンドウ・クラス名やメッセージを単一引用符で囲むこともできます。
Windows デバイス用の Listener ユーティリティの「post」を参照してください。
新しいアクション変数 各種の新しいアクション変数が追加されました。
$request_id
$best_ip
$best_adapter_name
$best_adapter_mac
$best_network_name
Windows 用の Listener アクション・コマンドを参照してください。
デバイス・サポートの増加 Palm Listener は、Kyocera 7135 Smartphone と Treo 600 Smartphone をサポートするようになりました。
Palm デバイス用ユーティリティを参照してください。
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