次に、SQL Anywhere バージョン 11.0.1 でのその他の強化を示します。
単純で低コストな文の実行に関するパフォーマンスの向上 実行時間が低コストの文のための実行プランを生成するのに要するコストは、文を実行するためのコストを上回る場合があります。次の強化により、SQL Anywhere で認識される、実行時間が低コストの単純な文のクラスが拡張され、このような文がオプティマイザをバイパスできるようになりました。
詳細については、クエリ処理のフェーズをスキップするための条件を参照してください。
新しい FORCE NO OPTIMIZATION 句 以前までは、コストベースの最適化が必要な文はすべてオプティマイザによって処理されていました。今回、FORCE NO OPTIMIZATION 句が追加されたことで、文がオプティマイザをバイパスするよう指定できるようになりました。文が複雑すぎて (データベース・オプションの設定またはスキーマやクエリの特徴などにより) このような処理が実行できない場合、文は失敗し、データベース・サーバはエラーを返します。
次の文は、新しい FORCE NO OPTIMIZATION 句をサポートしています。
新しい接続プロパティ
新しいデータベース・プロパティ
新しい [最適化方法] フィールド グラフィカルなプランの [オプティマイザ統計] セクションに、[最適化方法] フィールドが追加されました。このフィールドは、クエリ・オプティマイザによって選択された実行方式を返します。[オプティマイザ統計] フィールドの説明を参照してください。
データベース・サーバがデフォルト・データベース・サーバにならないようにする -xd サーバ・オプションにより、データベース・サーバがデフォルト TCP ポートで受信するのを防止し、データベース・サーバがデフォルト・データベース・サーバにならないようにします。-x サーバ・オプションを参照してください。
並列アーカイブ・バックアップのサポート SQL Anywhere データベース・サーバで、サーバ側のアーカイブ・バックアップに対する並列バックアップがサポートされるようになりました。並列データベース・バックアップでは、物理 I/O を利用して、直列ではなく並列で読み書き操作を行うことで、パフォーマンスが向上します。
BACKUP DATABASE 文に、並列アーカイブ・バックアップをサポートするための新しい句が 2 つ追加されました。
バージョン 11.0.0 以前のデータベース・サーバでは、バージョン 11.0.1 のデータベース・サーバで生成されたアーカイブ・バックアップをリストアできません。バージョン 11.0.1 のデータベース・サーバでは、旧バージョンのデータベース・サーバで生成されたバックアップをリストアできます。
BACKUP 文を参照してください。
Mac OS X での Developer Edition と Evaluation Edition のデータベース・サーバの実行 Mac OS X で、Developer Edition と Evaluation Edition のデータベース・サーバを管理ツールから自動的に起動できるようになりました。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |