次に、バージョン 10.0.0 で導入された製品全体の追加機能を示します。
製品名が SQL Anywhere 10 に変更 SQL Anywhere Studio は SQL Anywhere 10 に、Adaptive Server Anywhere は SQL Anywhere に、それぞれ名前が変更されました。これに伴って、ファイル、ディレクトリ、サービス、実行可能ファイルの多くも名前が変更されました (ほとんどは ASA から SA への変更を反映したものです)。これらの変更の詳細については、この章の関連する「動作の変更」トピックで説明しています。
DataWindow .NET の新しいインストール DataWindow. NET は、Visual Studio を使用するデータベース開発者に役立つ、カスタム制御ツールです。SQL Anywhere インストール中にオプションのコンポーネントとして提供されます。ツールの完全なマニュアルはインストール環境に保存されます。
RSA が SQL Anywhere に付属 RSA 暗号化を使用するためのライセンスを別途購入する必要がなくなりました。トランスポート・レイヤ・セキュリティを参照してください。
機能の統計の収集 SQL Anywhere 10 は、ソフトウェアを実行するコンピュータの情報 (オペレーティング・システム・データベース・サーバの起動オプション、使用中の SQL Anywhere 10 ソフトウェア・ビルドなど) や、使用中の SQL Anywhere 10 機能の情報を追跡します。致命的なエラーが発生すると、問題についての情報と、SQL Anywhere 機能の統計値を iAnywhere に送信するかどうかを確認するプロンプトが自動的に表示されます。テクニカル・サポートに問題を報告すると、この情報を問題の診断に使用できます。SQL Anywhere のエラー・レポートを参照してください。
サポート・ユーティリティ (dbsupport) を使用して、好きなときに機能の統計値を送信することもできます。機能の統計値情報は、iAnywhere が製品の使われ方を理解し、ソフトウェアを向上させるために役立ちます。サポート・ユーティリティ (dbsupport)を参照してください。
SADIAGDIR 環境変数は、クラッシュ・レポートと機能の統計を格納するディレクトリのロケーションを指定します。SADIAGDIR 環境変数を参照してください。エラー・レポート Sybase Central、Interactive SQL、SQL Anywhere コンソール・ユーティリティで内部エラーが発生すると、エラーのログがハード・ドライブに書き込まれ、エラー・レポートを iAnywhere に送信するかどうかを選択するウィンドウが表示されます。
また、パーソナル・サーバ、ネットワーク・サーバ、Mobile Link サーバ、dbmlsync、Mobile Link Listener、QAnywhere Agent、SQL Remote、または Replication Agent のいずれかで致命的なエラーが発生すると、エラーのログがハード・ドライブに書き込まれ、エラー・レポートを iAnywhere に送信するかどうかを選択するウィンドウが表示されます。これらのエラー・レポートが自動的に送信されるようにサポート・ユーティリティ (dbsupport) を設定することもできます。サポート・ユーティリティ (dbsupport)を参照してください。
エラー・レポートを送信しないように選択すると、ファイルはハード・ディスクの診断ディレクトリに残ります。SADIAGDIR 環境変数は、クラッシュ・レポートと機能の統計を格納するディレクトリのロケーションを指定します。SADIAGDIR 環境変数を参照してください。
管理ツールで使用できる機能の制御 管理ツールでユーザが使用可能な機能を制御できるようになりました。これを行うには、ツールの .jar ファイルと同じディレクトリにある OEM.ini ファイルを使用します。
Windows Vista での SQL Anywhere 10 の使用 Windows Vista では、次のような既知の問題があります。
サーバ実行プログラムがあるディレクトリの管理者権限または書き込みパーミッションがない場合は、サーバ・ライセンス取得ユーティリティ (dblic.exe) を使用したライセンス情報の更新は失敗します。
SQL Anywhere をサービスまたは権限のないアカウントとして実行した場合、共有メモリの使用には既知の問題があります。この問題は、調査中です。TCP/IP を代わりに使用できます。
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