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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere 11 - 変更点とアップグレード » バージョン 10.0.0 の新機能 » QAnywhere

 

新機能

次に、バージョン10.0.0 で導入された QAnywhere の追加機能を示します。

モバイル Web サービス

モバイル Web サービスでは、モバイルに最適化された非同期 Web サービスのサポートを提供します。これによって、モバイル・アプリケーションでは、オフラインであっても Web サービス要求を行うことができ、あとで転送するためにそれらの要求をキューイングすることができます。要求は QAnywhere を使用してメッセージとして配信されます。サーバ側の Web サービス・コネクタは、クライアントの要求を Web サービスに転送します。次に、Web サービスから応答を受け取り、クライアントにメッセージとして返します。.NET または Java アプリケーションからモバイル Web サービスを使用し易くするために、WSDL コンパイラが用意されています。

モバイル Web サービスを参照してください。

Sybase Central 用の新しい QAnywhere プラグイン

Sybase Central に QAnywhere プラグインが含まれるようになりました。このプラグインは、QAnywhere アプリケーションの作成と管理に使用する、使いやすいグラフィカルなインタフェースを提供します。QAnywhere プラグインでは、次の作業を実行できます。

  • クライアント・メッセージ・ストアとサーバ・メッセージ・ストアの作成

  • QAnywhere Agent の設定ファイルの作成と管理

  • QAnywhere Agent のログ・ファイルのブラウズ

  • 送信先エイリアスの作成または変更

  • JMS コネクタと Web サービス・コネクタの作成

  • 転送ルール・ファイルの作成と管理

  • メッセージ・ストアのリモートでのブラウズ

  • メッセージの追跡

QAnywhere は UNIX プラットフォームでサポートされていませんが、UNIX で Sybase Central を使用してメッセージを追跡できるようになりました。

新しい QAnywhere クライアント API
  • 新しい SQL API   QAnywhere SQL API は、SQL ストアド・プロシージャのセットです。SQL 開発者は、簡単に QAnywhere メッセージング機能を使用できるようになります。この API を使用すると、既存のデータベース・アプリケーションを補完する簡単な方法で、ストアド・プロシージャでメッセージを送受信できます。これにより、データベースとメッセージングの操作を 1 つのトランザクションに組み合わせる強力なアプリケーションが可能になります。たとえば、1 つのストアド・プロシージャによって、データベースへのローの挿入と、別のアプリケーションへのメッセージ送信を実行し、さらに両方のアクションを同じトランザクションの一部としてコミットさせることができます。

    QAnywhere SQL API リファレンスを参照してください。

  • 新しい Java クライアント API   Java 用の新しい QAnywhere クライアント API を使用すると、Java でメッセージング・クライアント・アプリケーションを作成できます。Java 用のクライアント API は、現時点では Windows CE を含む Windows のみでサポートされています。

    QAnywhere Java API リファレンスを参照してください。

QAnywhere クライアント API の強化

QAnywhere クライアント API にインデックス処理に次のような追加が行われています。

  • メッセージ・セレクタ   SQL に似た式を使用して、キューからメッセージを選択的にブラウズしたり受け取ったりすることができるようになりました。メッセージ・セレクタを作成する構文は、転送ルールの条件に使用する構文と同じです。

    QAnywhere メッセージの参照を参照してください。

  • メッセージをブラウズする新しい方法   複数のキューからメッセージをブラウズしたり、ID やメッセージ・セレクタを基にメッセージのサブセットをブラウズしたりすることができるようになりました。

    セレクタを使用したメッセージの参照を参照してください。

  • メッセージ・ストア・プロパティ名の列挙   メッセージ・ストア・プロパティ名を列挙できるようになりました。

    クライアント・メッセージ・ストア・プロパティの列挙体を参照してください。

  • 配信不可メッセージ   新しいメッセージ・ストア・プロパティ ias_MaxDeliveryAttempts を使用すると、QAnywhere クライアントが配信不可と判断する前にメッセージを受信しようとする最大試行回数を設定できます。

    ルール変数を参照してください。

  • メッセージのキャンセル   メッセージを送信する前にキャンセルできるようになりました。

    QAnywhere メッセージのキャンセルを参照してください。

  • メッセージ・ステータスのクエリ   事前に定義された新しいメッセージ・プロパティ ias_Status と ias_StatusTime を使用して、メッセージのステータスを問い合わせられるようになりました。ias_Originator を使用してメッセージの発信者を問い合わせたり、ias_DeliveryCount を使用してメッセージが受信者に配信された回数を問い合わせたりすることもできます。

    事前に定義されたメッセージ・プロパティを参照してください。

  • アップロードのインクリメントを設定する新しいメッセージ・ストア・プロパティ   ias_MaxUploadSize を使用すると、アップロードのインクリメントを変更できます。

    事前に定義されたクライアント・メッセージ・ストア・プロパティを参照してください。

QAnywhere Agent の新機能
  • 単一デバイス上の複数エージェント   以前は、1 つのデバイスで 1 つの QAnywhere Agent インスタンスしか実行できませんでした。この制限がなくなりました。

    QAnywhere Agent の起動を参照してください。

  • フェールオーバを設定するオプションの追加   2 つの新しい QAnywhere Agent オプション -fd と -fr を使用すると、フェールオーバが発生する方法をカスタマイズできます。

    -fd オプション-fr オプションを参照してください。

  • 永続的な接続   新しいオプション -pc+ が追加され、メッセージの転送用に永続的な接続を使用できるようになりました。新しい -push オプションは、-push_notifications を置き換えます。またこのオプションで、Push 通知に永続的な接続を使用するかどうかを指定できるようになりました。

    次の項を参照してください。

  • 新しいアップグレード・プロシージャ   新しい -sur オプションを使用すると、以前のバージョンの SQL Anywhere からのクライアント・メッセージ・ストアをアップグレードできます。

    -sur オプションを参照してください。

  • QAnywhere Agent がメッセージのタイムスタンプ設定に ISO 8601 日時フォーマットを使用   情報、警告、エラーの各メッセージのタイムスタンプに、明確に定義された ISO 8601 日時フォーマット ({I|W|E} yyyy-mm-dd hh:mm:ss message) を使用するようになりました。

その他の QAnywhere の強化
  • 送信先エイリアス   QAnywhere 送信先のセットを表す送信先エイリアスを定義できるようになりました。送信先エイリアスに送信されたメッセージは、エイリアスの各メンバに送信されます。

    送信先エイリアスを参照してください。

  • サーバ管理要求   サーバ管理要求を使用して、アクティビティ (送信先エイリアスの作成や、JMS コネクタの監視、開始、停止など) を管理および監視できるようになりました。クライアントでサーバ管理要求を作成して、それらを処理するためにサーバ・メッセージ・ストアに送信できます。

    サーバ管理要求を参照してください。

  • サーバ側の転送ルールのメンテナンスの向上   デフォルトのサーバ側の転送ルールを変更することができるようになりました。変更は、すべてのクライアントに自動的に適用されます。以前は、デフォルトを変更するには、各クライアントに対して転送ルールを手動で定義する必要がありました。

    サーバ側の転送ルールを参照してください。

  • メッセージ・プロパティの追加   事前に定義されたメッセージ・プロパティが QAnywhere に追加設定されました。メッセージの処理がより柔軟になり、デバッグ中の情報が詳細になり、メッセージのステータスをトラブルシューティングしやすくなりました。

    メッセージ・プロパティを参照してください。

  • JMS 送信先にバックスラッシュを埋め込み可能   バックスラッシュのデリミタが必要なサブコンテキストを JMS 送信先に含めることができるようになりました。

    JMS コネクタへの QAnywhere メッセージの送信を参照してください。

  • 新しい転送ルール関数   次の転送ルール関数が追加され、日付処理が向上しました。

    • DATEADD( datepart, count, datetime )
    • DATEPART( datepart, date )
    • DATETIME( string )
    • LENGTH( string )
    • SUBSTR( string, start, length )

    ルール関数を参照してください。

  • 転送ルールのプロパティの前置   メッセージ・プロパティやメッセージ・ストア・プロパティを転送ルールで使用するときに、これらの名前をプレフィクスとして使用して、同じ名前の転送ルール変数に指定された優先度をバイパスできるようになりました。

    ルール変数としてのプロパティの使用を参照してください。