Click here to view and discuss this page in DocCommentXchange. In the future, you will be sent there automatically.

SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere 11 - 変更点とアップグレード » バージョン 10.0.0 の新機能 » SQL Anywhere » 新機能

 

SQL 文

次に、新しい SQL 文と、既存の SQL 文の構文に対する新しい拡張機能について説明します。これらの新機能は、このマニュアルで前述した機能に関する項に記載されている文の変更に追加される機能です。

  • マテリアライズド・ビューをサポートする SQL 文   マテリアライズド・ビューをサポートするために、次の SQL 文が追加または構文や機能が拡張されました。

    SELECT 文の新しい OPTION 句は、materialized_view_optimization データベース・オプションを上書きするために使用できます。SELECT 文を参照してください。

  • 診断トレーシングとアプリケーション・プロファイリングをサポートする新しい SQL 文   アプリケーション・プロファイリングをサポートするための新しい SQL 文は次のとおりです。

  • 新しい VALIDATE DATABASE 文   VALIDATE DATABASE 文を使用してデータベースを検証できるようになりました。VALIDATE 文を参照してください。

  • 新しい VALIDATE MATERIALIZED VIEW 文   VALIDATE MATERIALIZED VIEW 文を使用して、マテリアライズド・ビューを検証できるようになりました。VALIDATE 文を参照してください。

  • 新しい ALTER STATISTICS 文   ALTER STATISTICS 文を使用して、カラムの統計値が自動的に更新されるようにするかを制御できるようになりました。自動更新が無効の場合でも、明示的に CREATE STATISTICS 文または DROP STATISTICS 文を使用することで、統計値を強制的に更新できます。ALTER STATISTICS 文を参照してください。

  • ALTER INDEX 文の強化   ALTER INDEX 文の REBUILD 句を使用して、インデックスを再構築できるようになりました。ALTER INDEX 文を参照してください。

  • ALTER TABLE 文と CREATE TABLE 文の強化   MATCH 句を使用して、参照元テーブルの外部キーと参照先テーブルのプライマリ・キーの間で一致させる内容を詳細に制御できるようになりました。また、外部キーをユニークとして宣言できるようになり、一意性を個別に宣言する必要がなくなりました。CREATE TABLE 文ALTER TABLE 文を参照してください。

  • ALTER DATABASE 文の新しい CALIBRATE PARALLEL READ 句   並列入出力が可能なハードウェアを検出するには、ALTER DATABASE 文の新しい CALIBRATE PARALLEL READ 句を使用します。dbspace の調整結果を取得するには、DB_EXTENDED_PROPERTY 関数を使用して新しい IOParallelism 拡張データベース・プロパティを問い合わせます。ALTER DATABASE 文データベース・プロパティを参照してください。

  • COMMENT 文の PRIMARY KEY ON 句   COMMENT 文の PRIMARY KEY ON 句を使用して、プライマリ・キーに注釈を作成できるようになりました。COMMENT 文を参照してください。

  • 暗号化キーを変更するための CREATE ENCRYPTED FILE 文の強化   CREATE ENCRYPTED FILE 文の拡張機能を使用して、データベースのアンロードと再ロードを行わずにデータベース、トランザクション・ログ、dbspace の暗号化に使用する暗号化キーを変更できるようになりました。データベースが暗号化されていないがテーブルの暗号化が有効な場合は、CREATE ENCRYPTED FILE 文を使用してテーブルの暗号化に使用するキーを変更できます。CREATE ENCRYPTED FILE 文を参照してください。

  • CREATE DATABASE 文の強化   文字セットの処理を向上させるために、新しい句 ENCODING、NCHAR COLLATION、ACCENT が追加されました。また、データベースの初期サイズを指定できるように、DATABASE SIZE 句が追加されました。CREATE DATABASE 文を参照してください。

  • SELECT 文の強化   カーソルによるローの更新に使用される FOR UPDATE 句が拡張され、カラム・リストでは、後置された UPDATE 文を使用して変更可能なカラムを制限することができるようになりました。SELECT 文を参照してください。

    SELECT 文の FROM 句が拡張され、READPAST テーブル・ヒントと UPDLOCK テーブル・ヒントがサポートされるようになりました。READPAST テーブル・ヒントは、データベース・サーバに対してロックされたローを無視するように指示します。UPDLOCK テーブル・ヒントは、XLOCK と同様に動作します。FROM 句を参照してください。

    SELECT 文が拡張され、その文のクエリ最適化を制御する OPTION 句がサポートされるようになりました。OPTION 句には、その SELECT 文の MATERIALIZED VIEW OPTIMIZATION 句によるマテリアライズド・ビューの一致を制御するための構文が含まれます。2 つ目の句 FORCE OPTIMIZATION は、コストベースの最適化をバイパスするようにクエリが修飾されている場合であっても、データベース・サーバに対してクエリの最適化を実行するように指示します。SELECT 文を参照してください。

  • LOAD TABLE 文と UNLOAD TABLE 文の強化   LOAD TABLE 文の STRIP 句では、引用符で囲まれていない値を挿入する前に、その値から先行ブランクを削除するかを制御できるオプションを使用できるようになりました。追加の STRIP オプションを使用すると、データが削除される方法を微調整できます。

    LOAD TABLE 文が拡張され、COMMENTS INTRODUCED BY オプションがサポートされるようになりました。このオプションを使用して、入力データ内のコメントを識別するための文字列を指定できます。指定した文字列で始まる入力行は、ロード操作時にすべて無視されます。

    LOAD TABLE 文と UNLOAD TABLE 文が拡張され、次のオプションがサポートされるようになりました。

    • ENCODING オプション   データのロードやアンロードのときに使用するエンコーディングを指定するのに使用されます。

    • ROW DELIMITED BY オプション   データのバルク・ロードやバルク・アンロードのときの入力レコードの末尾を示す文字列を指定するのに使用されます。

    • QUOTE オプション   Interactive SQL の OUTPUT 文の QUOTE オプションに似ています。OUTPUT 文 [Interactive SQL]を参照してください。

    LOAD TABLE 文UNLOAD 文を参照してください。

  • VALIDATE INDEX 文の強化   VALIDATE INDEX の構文が強化され、インデックス指定がサポートされるようになりました。VALIDATE 文を参照してください。

  • プライマリ・キーの名前を変更するための ALTER INDEX 文の強化   ALTER INDEX 文を使用して、プライマリ・キーの名前を変更できるようになりました。ALTER INDEX 文を参照してください。

  • 新しい CONTINUE 文    この文は、ループを再起動するために使用します。CONTINUE 文に続くループ内の文はスキップされます。CONTINUE 文 [T-SQL]を参照してください。

  • 新しい BREAK 文 [T-SQL]   この文は、複合文またはループから出るために使用します。BREAK 文 [T-SQL]を参照してください。

  • INSERT 中にデフォルト値を更新する INSERT 文制御の強化   DEFAULTS ON | OFF 句を使用すると、ローがすでに存在するときに INSERT 中にデフォルト値が更新されるかを制御できます。DEFAULT TIMESTAMP、DEFAULT UTC TIMESTAMP、DEFAULT LAST USER の各デフォルト・フィールドには、この新機能は適用されません。これらのフィールドは常時更新されます。INSERT 文を参照してください。

  • ORDER BY 句をサポートするための DELETE 文の強化   DELETE 文で ORDER BY 句がサポートされ、データベースからローを削除する順序を指定できるようになりました。DELETE 文を参照してください。

  • START DATABASE 文の強化    START DATABASE 文は、データベースが起動できなかった理由を示せなかったときに、幅広いエラー・メッセージを返すようになりました。また、START DATABASE 句は任意の順序で指定できるようになりました。START DATABASE 文を参照してください。

  • イベント・ログやシステム・ログのみへのロギングをサポートするための MESSAGE 文の強化   ロギングのオン/オフを制御できるだけでなく、イベント・ログやシステム・ログのみにロギングするかを指定できます。MESSAGE 文の構文が拡張され、TO LOG 句内でオプション句 [ EVENT | SYSTEM ] を使用できるようになりました。たとえば TO EVENT LOG は、イベント・ログのみにロギングできます。MESSAGE 文を参照してください。

  • FOR OLAP WORKLOAD オプション   CREATE INDEX、CREATE TABLE、ALTER TABLE の各文の構文が拡張され、外部キー定義で FOR OLAP WORKLOAD オプションがサポートされるようになりました。このオプションは、OLAP パフォーマンスを向上させるために、特定の最適化を実行してキーの統計値を収集するように、データベース・サーバに対して指示します。CREATE INDEX 文CREATE TABLE 文ALTER TABLE 文ClusteredHashGroupBy アルゴリズム (GrByHClust)を参照してください。

  • テンポラリ・ストアド・プロシージャのサポート   CREATE PROCEDURE 文の拡張機能を使用して、テンポラリ・ストアド・プロシージャを作成できるようになりました。テンポラリ・ストアド・プロシージャは、そのストアド・プロシージャを作成した接続のみが参照でき、接続が切断されると自動的に切断されます。CREATE PROCEDURE 文 [Web サービス]を参照してください。

  • ローカル・テンポラリ・テーブルのサポート   CREATE LOCAL TEMPORARY TABLE 文を使用して、ローカル・テンポラリ・テーブルを作成できるようになりました。この方法で作成されたローカル・テンポラリ・テーブルは、接続が閉じると切断されます。CREATE LOCAL TEMPORARY TABLE 文を参照してください。

  • テンポラリ・テーブルの強化    CREATE LOCAL TEMPORARY TABLE 文の SHARE BY ALL 句を使用して、データベースへのすべての接続でデータが共有されるグローバル・テンポラリ・テーブルを作成できるようになりました。CREATE TABLE 文を参照してください。