Ultra Light 開発は、2 種類のプログラミング・インタフェースを使用して行うことができます。
Ultra Light コンポーネント Ultra Light コンポーネントは、アプリケーション短期開発ツールのユーザに、Ultra Light データベースと同期の機能をもたらします。これらのコンポーネントには、サポートされている開発ツールごとに使い慣れたインタフェースが用意されています。Ultra Light コンポーネントは、簡単なテーブル・ベースのデータ・アクセス・インタフェースのほか、より複雑なクエリ用として動的 SQL も備えています。
Ultra Light コンポーネントは、バージョン 8.0.2 で導入されました。
静的開発モデル Embedded SQL、静的型 C++ API、静的型 Java API は引き続き使用可能です。マニュアルの中では、コンポーネントと区別するために静的インタフェースとして参照されています。
特に次の点に注意してください。
Native UltraLite for Java は、C/C++ Ultra Light Runtime を使用する Ultra Light コンポーネントです。Ultra Light の「静的型 Java API」は、以前のリリースで使用可能な pure Java ソリューションであり、コンパイル時にクエリを指定する必要があります。
UltraLite for C++ は、コンポーネント・インタフェースです。Ultra Light の「静的型 C++ API」は、以前のリリースで使用可能な静的インタフェースであり、コンパイル時にクエリを指定する必要があります。
Embedded SQL は静的インタフェースであり、コンパイル時にクエリを指定する必要があります。
次に、バージョン 9.0 で導入したソフトウェアに加えられた変更と追加を示します。
新しいコンポーネント AppForge MobileVB、eMbedded Visual Basic、Java のコンポーネントに加えて、次のコンポーネントが導入されました。
Ultra Light .NET Visual Studio .NET 環境を使用する開発用のコンポーネント。このコンポーネントで構築したアプリケーションは、.NET Compact Framework (バージョン 1.05.0000 以上) をサポートするデバイスに配備できます。
Ultra Light.NET の概要を参照してください。
C++ コンポーネント C++ コンパイラを使用する開発用のコンポーネント。
Ultra Light for C/C++ の開発者を参照してください。
Pocket IE のサポート eMbedded Visual Basic コンポーネントが ActiveX コンポーネントにアップグレードされました。JScript を使用する開発、つまり、Windows CE デバイス上の Pocket IE から実行するアプリケーションに対するサポートが追加されました。
動的 SQL Ultra Light コンポーネントでは、バージョン 8.0.2 で提供されていたテーブルベースのデータ・アクセス・インタフェースに加えて、マルチテーブル・ジョインなど、より複雑なクエリに対して動的 SQL を使用できるようになりました。
接続パラメータ Ultra Light コンポーネント (C++ を除く) の接続パラメータは、単一の文字列ではなく個々のプロパティとして公開されています。このため、接続の問題をデバッグしやすくなり、より簡単に接続を管理できるようになりました。
Ultra Light 接続パラメータを参照してください。
MobileVB コンポーネントのドラッグ・アンド・ドロップ MobileVB コンポーネントをフォームにドラッグできるようになりました。コンポーネントのプロパティは、コードと同様、設計環境で設定できます。
マルチプロセス・アクセス C++ コンポーネントは、複数のプロセスからのアクセスをサポートします。このモデルを使用するアプリケーションを開発するには、個々の Ultra Light データベース・エンジンとアプリケーションを、別の Ultra Light ランタイム・ライブラリにリンクする必要があります。
アプリケーションのコンパイルとリンクを参照してください。
同時同期処理 以前のリリースでは、同期中のデータへのフル・アクセスは禁止されていました。現在のリリースでは、同期のダウンロード・フェーズでは、データにフル・アクセスできます。アップロード・フェースでは、読み込み専用アクセスが可能です。
Ultra Light での同時実行性を参照してください。
Palm OS の強化 Palm OS 上での Ultra Light コードの構造が再編成され、Palm データベース・セグメントを適切に使用できるようになりました。
エラー情報の拡張 Ultra Light コンポーネントを使用して構築されたアプリケーションに対して、より多くのエラー情報が提供されます。
Windows NT/2000/XP 上で使用可能な Unicode ライブラリ Embedded SQL と静的型 C++ API アプリケーション用に、Unicode バージョンの Ultra Light ランタイム・ライブラリが用意されています。このバージョンを使用するのは Ultra Light コンポーネントです。このライブラリを使用すると、Ultra Light データベース・ファイルは、Windows CE とデスクトップ・オペレーティング・システムとの互換性を持ちます。
配備プラットフォームとして Windows XP をサポート Windows XP への Ultra Light アプリケーションの配備がサポートされるようになりました。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |