次に、バージョン 9.0.2 で導入したソフトウェアに加えられた変更と追加を示します。
Ultra Light.NET の ADO.NET インタフェース Ultra Light.NET は、新しい iAnywhere.Data.UltraLite ネームスペースで、ADO.NET プログラミング・インタフェースをサポートするようになりました。ADO.NET は、Ultra Light に対して業界標準のインタフェースを提供し、大規模なアプリケーションの、Adaptive Server Anywhere への簡単な移行パスも提供します。
以前の Ultra Light.NET インタフェース (iAnywhere.UltraLite ネームスペース) に代わって ADO.NET インタフェースを使用してください。以前のインタフェースは廃止される予定です。
チュートリアル:Ultra Light.NET アプリケーションのビルドを参照してください。
Ultra Light for MobileVB の強化 Ultra Light for MobileVB は、AppForge Crossfire を使用して、Visual Basic .NET プログラミングをサポートするようになりました。
Ultra Light for M-Business Anywhere の強化 Ultra Light for M-Business Anywhere には、次のような強化が行われています。
Ultra Light for M-Business Anywhere は、クライアント/サーバ Ultra Light エンジンをサポートするようになりました。アプリケーションは、DatabaseManager.runtimeType プロパティを使用して、エンジンまたはランタイム・ライブラリが使用されているかどうかを調べることができます。
Ultra Light for M-Business Anywhere アプリケーションは、1 回の操作でデータと Web コンテンツの両方を同期できるようになりました。
詳細については、ワンタッチ同期を参照してください。
Mobile Link リダイレクタを使用して、1 つの M-Business Anywhere Server を通じて、データと Web コンテンツの両方を同期できるようになりました。ファイアウォールの外部からの同期の場合、これによって、アクセス可能であることが必要なポート数が少なくて済みます。
M-Business Anywhere を使用したデータの同期とM-Business Anywhere リダイレクタ (旧式)を参照してください。
Windows XP 上の M-Business Anywhere 5.5 が、プラットフォームとしてサポートされるようになりました。接続パラメータの databaseOnDesktop と schemaOnDesktop が、この環境をサポートします。
API に追加されたメソッドを使用すると、カラム名ではなく、カラム ID を使用して、データに関する情報を収集できます。
ResultSetSchema クラスとTableSchema クラスを参照してください。
Native Ultra Light for Java の強化 Native Ultra Light for Java には、次のような強化が行われています。
名前だけでなくカラム ID によってカラム・スキーマ情報にアクセス可能。
新しい SyncProgressData ErrorMessage プロパティと、同期エラーのレポートの向上。
PreparedStatement.[get]Plan の追加。
ResultSet と ResultSetSchema が使用されている間、PreparedStatement は有効。
Ultra Light.NET コンポーネントの強化 次の機能が Ultra Light.NET でサポートされます。これらの機能は、ADO.NET インタフェース (iAnywhere.Data.UltraLite ネームスペース) の一部として使用することをおすすめします。
新しい ULCursorSchema.Name、ULResultSetSchema.Name 読み込み専用プロパティ。
新しい ULSyncProgressData ErrorMessage プロパティと、同期エラーのレポートの向上。
ULCommand.Plan 読み込み専用プロパティ。
Ultra Light .NET 2.0 API リファレンスを参照してください。
Palm 開発者はバージョンに依存しないプレフィクス・ファイルを使用できる 以前のリリースでは、Ultra Light プレフィクス・ファイルは、開発している Palm OS のバージョンに依存していました。どのバージョンの Palm OS でも ulpalmos.h を使用できるようになりました。
詳細については、Ultra Light plug-in for CodeWarrior の使用を参照してください。
Palm 開発者が拡張モードを使用できる CodeWarrior は、「expanded mode」というコード生成モードをサポートしています。このモードを使用すると、グローバル・データのメモリ利用効率が向上します。Ultra Light ランタイム・ライブラリの拡張モード・バージョンを使用できるようになりました。
拡張モード・アプリケーションの構築を参照してください。
信頼できる証明書を永続的な記憶領域から取得できる ソフトウェアの以前のリリースでは、安全な同期の信頼できる証明書は、データベース・スキーマに埋め込まれていました。Windows および Windows CE プラットフォームでは、信頼できる証明書を外部に保存できるようになり、trusted_certificates オプションを使用してアクセスできます。
trusted_certificatesを参照してください。
動的 SQL の強化 Ultra Light の動的 SQL のサポートには、次のような強化が行われています。
クエリ最適化の向上 ソフトウェアの以前のバージョンでは、テーブルがアクセスされる順序は、クエリ内でのテーブルの出現順序でした。このバージョンでは、テーブルに効率よくアクセスできる順序になるようにクエリが最適化されます。データベース内で適切なインデックスが定義されているかぎり、オプティマイザはクエリの実行パフォーマンスの向上を支援します。
実行プランの表示 実行プランには、わかりやすいように、インデックス番号ではなくインデックス名が含まれるようになりました。アクセス・プランは、たとえば、新しい Ultra Light Interactive SQL ユーティリティから表示できます。
IF 式と CASE 式 IF と CASE の条件式が追加されて、Ultra Light がサポートする式の範囲が拡張されました。
テーブル名に所有者名を指定できる Ultra Light テーブルは、所有者を持ちません。既存の SQL とプログラムで生成された SQL の便宜上、owner.table-name がサポートされるようになりました。Ultra Light はこれを受け取りますが、owner は無視します。
UNIQUEIDENTIFIER データ型の導入 UNIQUEIDENTIFIER データ型が、BINARY(16) に基づいて定義されるドメインではなく、ネイティブのデータ型になりました。この結果、Ultra Light では、必要に応じて型変換が自動的に行われるため、文字列から UUID への変換関数と UUID から文字列への変換関数を使用して UNIQUEIDENTIFIER 値を処理する必要はありません。
UNIQUEIDENTIFIER データ型を参照してください。
Ultra Light 実行プランの記述の強化 Ultra Light Interactive SQL で表示できる Ultra Light 実行プランの記述が強化されて理解しやすくなり、パフォーマンスの問題を適切に診断できるようになりました。
Ultra Light Interactive SQL ユーティリティ Ultra Light データベースに対する SQL 文のテストと、Ultra Light データの変更を行う目的で、Ultra Light Interactive SQL ユーティリティが提供されています。このユーティリティは実行プランも表示するので、パフォーマンスの問題を診断できます。
データベース管理のコマンド・ライン・ユーティリティ 一連のコマンド・ライン・ユーティリティによって、Windows コンピュータ上の Ultra Light ファイルを対象とするデータベース管理タスクが簡単になりました。これらのユーティリティは、アプリケーション開発時に特に効果的です。
新しい各ユーティリティは、ulconv ユーティリティが提供するタスクのサブセットを実行します。ソフトウェアの将来のバージョンでは、ulconv ユーティリティが、これらの新しい単一タスク・ユーティリティに置き換わる予定です。
次の項を参照してください。
Mobile Link クライアントと HTTP インフラストラクチャの統合の向上 2 つの新しいクライアント接続パラメータを使用して、カスタム・ヘッダとカスタム cookie を指定できるようになりました。
custom_headerとset_cookieを参照してください。
Schema Painter からの同期スクリプトの生成 Ultra Light Schema Painter は、Adaptive Server Anywhere 統合データベースの同期スクリプトを生成できるようになりました。この機能を使用すると、Ultra Light アプリケーションを同期アーキテクチャに簡単に拡張できます。
参照整合性違反の同期通知 参照整合性違反をレポートする同期コールバック関数がサポートされるようになりました。現在は、参照整合性に違反するローが通知されずに削除されます。
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