Ultra Light の今後のメジャー・リリースでは、業界標準 API を使用した開発が強化され、本来の静的型インタフェースに代わってコンポーネント・モデルを使用した開発が強化されます。これらの変更は、Ultra Light を使用したアプリケーション開発が簡単になるなど、ユーザにとってさまざまな利点をもたらします。
この計画の結果、このリリースでは各種の Ultra Light API が使用されなくなりました。つまり、現在のソフトウェアでは引き続き完全にサポートされていますが、今後のメジャー・リリースではサポートされません。今後のメジャー・リリースでは、廃止予定のインタフェースを使用するアプリケーションの移行を支援するツールが提供されます。
廃止予定機能およびサポート終了機能のリストはあくまでも予定であって完全なものとは限らず、変更される可能性があります。
次の機能は、廃止予定であるか、サポートが終了しました。
廃止予定の静的インタフェース SQL Anywhere Studio の今後のメジャー・リリースでは、静的型 C++ API または静的型 Java API をサポートしません。Embedded SQL インタフェースは使用できますが、現在生成されているコード・メカニズムを通じては使用できません。
ADO.NET に置き換えられる Ultra Light.NET コンポーネント・インタフェース このリリースでは、Ultra Light.NET は、新しい iAnywhere.Data.UltraLite ネームスペースでの ADO.NET 開発をサポートします。ADO.NET は、業界標準インタフェースの利点を備えており、大規模なアプリケーションを Adaptive Server Anywhere に簡単に移行することができます。Ultra Light.NET コンポーネント API (iAnywhere.UltraLite ネームスペース) は、このリリースでは使用が推奨されず、今後のメジャー・リリースでは提供されません。
JDBC に置き換えられる Native Ultra Light for Java コンポーネント・インタフェース 現在の Native Ultra Light for Java インタフェースは、JDBC インタフェースに置き換えられることが予定されています。
ここでは、これまでのバージョンとは異なる動作をリストにして説明します。
ダウンロード時の参照整合性に基づく削除に対して警告が出力される Ultra Light は、ダウンロード時に参照整合性を維持するために、必要に応じてローを自動的に削除します。このように削除されたローごとに、警告が出力されるようになりました。
参照整合性と同期を参照してください。
Native Ultra Light for Java の動作の変更 Cursor.getRowCount() メソッドが int を返すようになりました。ただし、アプリケーションの変更は必要ありません。
Ultra Light.NET コンポーネントの動作の変更 Cursor.getRowCount() メソッドが int を返すようになりました。ただし、アプリケーションの変更は必要ありません。
無効な同期パラメータの処理 以前のリリースでは、Ultra Light ランタイムは、無効な同期パラメータはすべて無視していました。このため、スペルミスのパラメータは無視され、デフォルト値が代わりに使用されていました。
このリリースでは、無効なパラメータが検出されると同期が失敗し、SQL コードの SQLE_UNRECOGNIZED_OPTION が設定されます。エラー・コールバックが設定されている場合は、無効なパラメータごとにそのエラー・コールバックが呼び出されます。重複は、引き続き無視されます。
セキュリティ機能を備えた同期のための新しいライブラリ 同期用のセキュリティ・オプションが、別個のライブラリに移動されました。暗号化された同期で ULSecureCerticomTLSStream または ULSecureRSATLSStream セキュリティ・オプションを使用する場合は、対応する静的ライブラリに対して個別にリンクするか、個々の DLL を提供する必要があります。
Ultra Light for MobileVB と Crossfire の統合 既存のプロジェクトで、ソフトウェアの以前のバージョンの Crossfire と統合されている Ultra Light for MobileVB を使用している場合は、Interop.UltraLiteAFLib.dll への参照を、iAnywhere.UltraLiteForAppForge.dll に変更する必要があります。
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