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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Anywhere 11 - 紹介 » SQL Anywhere 11 の概要 » データ交換テクノロジの概要 » 同期テクノロジの比較 » 伝達方法

 

メッセージベースの同期:SQL Remote

SQL Remote は、メッセージを使用してデータベース間のデータを交換する、「非同期」の同期スキームを使用しています。メッセージは、通常ファイルまたは特殊な形式の電子メール・メッセージです。各データベースに付属の「Message Agent」は、データベース内のデータ変更に関するメッセージを送信します。また、同じ Message Agent が、他のデータベースからメッセージを受信したり、受信したメッセージの内容に応じてデータベースを変更したりもします。

メッセージベースの通信では、各メッセージによって宛先アドレスやその他の制御情報が伝達されます。したがって、情報交換を行うアプリケーション間を直接接続する必要がありません。たとえば、電子メールのメッセージには宛先アドレスが含まれているだけで、送信側のサーバと受信側は直接接続されていません。

蓄積転送方式を使用したメッセージ・サービス

セッションベースのクライアント/サーバ型アプリケーションは、TCP/IP などのネットワーク通信プロトコル・スタックに依存します。これと同じように、メッセージベースのアプリケーションは、インターネットのメール転送プロトコル (SMTP) や単純な共有ファイル・リンクなどのメッセージ・サービスに依存します。

メッセージ・サービスは、「蓄積転送」方式を使用して各メッセージをそれぞれの宛先へ送信します。たとえば、電子メール・システムは、受信者がメール・フォルダを開いてメールを読むまでそのメールを蓄積し、フォルダが開かれたときに、そのメッセージを転送します。

メッセージ・システムの最上部に同期システムを構築すると、SQL Remote のようなメッセージベースの同期システムに蓄積転送システムを実装して、メッセージを送信する必要がなくなります。セッションベースのクライアント/サーバ・アプリケーションが、クライアント/サーバ間での情報の受け渡しに独自のプロトコル・スタックを実装しないのと同様に、SQL Remote では既存のメッセージ・システムを使用してメッセージの受け渡しを行います。

メッセージベースのデータの同期。
配信の保証

作業を確実に行うために、メッセージベースの同期システムは、すべてのメッセージが確実に宛先に到着することだけでなく、送信順にメッセージが適用されることも保証する必要があります。SQL Remote には、同期の更新を正しい順序で確実に適用するためのプロトコルが組み込まれています。