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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Remote » SQL Remote の配備と管理 » SQL Remote の管理 » SQL Remote のパフォーマンス向上 » メッセージ受信時のパフォーマンス向上

 

新しいメッセージを確認するポーリング間隔の調整

データベースに着信した新しいメッセージをチェックするために、Message Agent (dbremote) によって新しいメッセージがポーリングされます。ポーリングが終了してから次回のポーリングが開始されるまでのポーリング間隔のデフォルトは、1 分です。ポーリング間隔は、-rd オプションを使用して設定できますが、通常はデフォルトで十分です。

ポーリング間隔の短縮

秒単位の値を使用することによって、ポーリング頻度を上げることができます。たとえば、次のコマンドでは、30 秒ごとにポーリングが行われます。

dbremote -c "DSN=SQL Anywhere 11 Demo" -rd 30s

一般的には、メッセージへの素早い応答が要求される特別な場合でないかぎり、ポーリング間隔は短くしないでください。間隔を非常に短く設定すると、システムのスループット全体に悪影響を及ぼすことがあります。それは次のような理由によります。

  • キューにメッセージがないときもポーリングするため、リソースが無駄になることがあります。たとえば、電子メールを使用している場合は、メール・サーバをポーリングするごとにメッセージ・システムに負荷がかかります。あまり頻繁にポーリングを行うと、メッセージ・システムに悪影響を及ぼし、利点はまったくありません。

  • 再送要求によってシステムに過負荷がかかる場合があります。ポーリング間隔を調整する場合は、Message Agent (dbremote) の待機時間も調整してください。待機時間とは、Message Agent (dbremote) が順序不整合のメッセージの再送を要求するまでメッセージの着信を待機するポーリング回数のことです。メッセージの再送要求の調整を参照してください。

ポーリング間隔の延長

ポーリングの頻度を下げることができます。次のコマンドでは、ポーリング間隔を 5 分に設定します。

dbremote -c "DSN=SQL Anywhere 11 Demo" -rd 5

長めのポーリング間隔を設定すると、システムのメッセージ・スループット全体が向上しますが、個別のメッセージの適用にかかる時間が長くなることがあります。たとえば、メッセージの受信頻度と比較して受信メッセージのポーリング間隔が長すぎる場合、キューに入っているメッセージを終了して、処理されるまで待機できます。

参照