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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » SQL Remote » SQL Remote のレプリケーション設計 » SQL Remote のレプリケーション設計と設定

 

ユーザ・パーミッション

SQL Remote では、リモート・データベースと統合データベースのパーミッションを持つユーザを管理するための、一貫性のあるシステムを採用しています。

SQL Remote のレプリケーションに含まれるデータベースのユーザは、次の 1 つ以上のパーミッションで識別されます。

  • PUBLISH   SQL Remote システム内のすべてのデータベースが情報をパブリッシュします。したがって、どのデータベースにもパブリッシャが必要です。パブリッシャを作成するには、1 人のユーザに PUBLISH パーミッションを付与します。パブリッシャ・ユーザは、SQL Remote システム全体でユニークとする必要があります。データを送信するとき、パブリッシャはそのデータベースを表しています。たとえば、データベースがメッセージを送信するとき、メッセージにはデータベースのパブリッシャ・ユーザ名が含まれています。データベースがメッセージを受信する場合は、メッセージに含まれるパブリッシャ名によって、メッセージを送信したデータベースを識別できます。

  • REMOTE   統合データベースなど、他のデータベースにメッセージを送信するデータベースでは、メッセージの送信先となるリモート・データベースを指定する必要があります。統合データベースでこれらのリモート・データベースを指定するには、リモート・データベースのパブリッシャに REMOTE パーミッションを付与します。REMOTE パーミッションによって、現在のデータベースからメッセージを受信するデータベースが識別されます。

  • CONSOLIDATE   各リモート・データベースでは、メッセージを受信する統合データベースを指定する必要があります。リモート・データベースで統合データベースを指定するには、統合データベースのパブリッシャに CONSOLIDATE パーミッションを付与します。リモート・データベースは、1 つの統合データベースからのメッセージのみを受信できます。CONSOLIDATE パーミッションによって、現在のデータベースにメッセージを送信するデータベースが識別されます。

これらのパーミッションについては SQL Remote のシステム・テーブルに定義されており、他のデータベース権限やパーミッションからは独立しています。

抽出ユーティリティ (dbxtract) によるパーミッションの自動設定

抽出ユーティリティ (dbxtract) とデータベース抽出ウィザードでは、デフォルトで、適切な PUBLISH パーミッションと CONSOLIDATE パーミッションが、リモート・データベース内のユーザに付与されます。


単層階層
多層階層
PUBLISH パーミッション
REMOTE パーミッション
CONSOLIDATE パーミッション
REMOTE DBA 権限の付与