多層配置での抽出ユーティリティ (dbxtract) とデータベース抽出ウィザードの役割について理解するために、3 層の SQL Remote システムについて検討してみます。次の図は、このシステムを表したものです。
最上位レベルの統合データベース HQ で抽出ユーティリティ (dbxtract) を使用して、第 2 レベルのデータベース Region 1 と Region 2 を作成します。
第 2 レベルのデータベース Region 1 と Region 2 で抽出ユーティリティ (dbxtract) を使用して、ユーザ Laptop 1、Laptop 2、Laptop 3 用の第 3 レベルのデータベースを作成します。第 2 レベルのデータベースは、第 1 レベルのデータベース HQ のリモート・データベースであり、第 3 レベルのデータベース Laptop 1、Laptop 2、Laptop 3 の統合データベースです。
最上位レベルの統合データベースから第 2 レベルのデータベース用のスキーマを再抽出する必要がある場合、抽出ユーティリティ (dbxtract) によってリモート・ユーザ (Laptop 1、Laptop 2、Laptop 3) がそのサブスクリプションとパーミッションとともに削除されます。このため、これらの第 3 レベルのユーザとそのサブスクリプションを手動で再作成してください。
最上位レベルの統合データベースから第 2 レベルのデータベースのデータのみを再抽出する必要がある場合、抽出ユーティリティ (dbxtract) はリモート・ユーザに影響しません。抽出ユーティリティ (dbxtract)の -d オプションを参照してください。
完全に修飾されたパブリケーション定義には、WHERE 句と SUBSCRIBE BY 句があります。ほとんどの場合、完全に修飾されたパブリケーション定義をリモート・データベース用に抽出する必要はありません。通常、リモート・データベースは、すべてのローをレプリケートし、統合データベースに戻します。
Copyright © 2009, iAnywhere Solutions, Inc. - SQL Anywhere 11.0.1 |