SQL Remote では、SMTP システムを使用してインターネット・メールでメッセージを送信します。メッセージはテキスト・フォーマットにエンコードされ、電子メール・メッセージとしてターゲット・データベースに送信されます。メッセージは、SMTP サーバを使用して送信され、POP サーバから受信されます。
SMTP をサポートしているオペレーティング・システムのリストについては、サポートされるプラットフォームを参照してください。
SQL Remote と SMTP メッセージ・システムを使用するには、システムに参加する各データベースで、SMTP アドレス、POP3 ユーザ ID、パスワードが必要です。これらは別々の識別子です。SMTP アドレスは各メッセージの送信先で、POP3 ユーザ ID とパスワードは、ユーザが自分の電子メール・サーバに接続するときに入力する名前とパスワードです。
SQL Remote メッセージを送受信するには、POP 電子メール・アカウントを個別に設定することをおすすめします。SMTP/POP アドレスの共有を参照してください。
Message Agent (dbremote) がメッセージ・システムに接続してメッセージを送受信する前に、ユーザは制御パラメータのセットを自分のコンピュータにあらかじめ設定しておく必要があります。設定していない場合は、ユーザに必要な情報の指定を要求するプロンプトが表示されます。この情報が必要となるのは、初回接続時のみです。この情報は保存され、以後の接続でデフォルトのエントリとして使用されます。
SMTP メッセージ・システムでは、次の制御パラメータを使用します。
local_host ローカル・コンピュータの名前。SQL Remote がローカル・ホスト名を決定できないコンピュータで設定すると便利です。ローカル・ホスト名は、任意の SMTP サーバとのセッションを開始するのに必要です。ほとんどのネットワーク環境では、ローカル・ホスト名が自動的に決定されるため、このエントリは不要です。
TOP_supported 受信メッセージを列挙するときに、SQL Remote は TOP という POP3 コマンドを使用します。TOP コマンドは、すべての POP サーバでサポートされているわけではありません。TOP_supported パラメータを NO に設定すると、SQL Remote は RETR コマンドを使用します。このコマンドは TOP よりも効率は落ちますが、すべての POP サーバで動作します。デフォルトは YES です。
smtp_authenticate SMTP リンクがユーザを認証するかどうかを決定します。デフォルト値は YES です。SMTP 認証を無効にする場合は、このパラメータを NO に設定します。
smtp_userid SMTP 認証のユーザ ID。デフォルトでは、このパラメータは pop3_userid パラメータと同じ値を取ります。smtp_userid は、ユーザ ID が POP サーバ上のユーザ ID と異なる場合にのみ設定する必要があります。
smtp_password SMTP 認証のパスワード。デフォルトでは、このパラメータは pop3_password パラメータと同じ値を取ります。smtp_password は、ユーザ ID が POP サーバ上のユーザ ID と異なる場合にのみ設定する必要があります。
smtp_host SMTP サーバが動作しているコンピュータの名前。SMTP/POP3 ログイン・ウィンドウの SMTP ホスト・フィールドに対応しています。
pop3_host POP ホストを実行しているコンピュータの名前。一般的には、SMTP ホストと同じ名前です。SMTP/POP3 ログイン・ウィンドウの POP3 ホスト・フィールドに対応しています。
pop3_userid メールの受信に使用するユーザ ID。POP ユーザ ID は、SMTP/POP3 ログイン・ウィンドウのユーザ ID フィールドに対応しています。必ず POP ホスト管理者からユーザ ID を取得してください。
pop3_password メールの受信に使用するパスワード。SMTP/POP3 ログイン・ウィンドウのパスワード・フィールドに対応しています。
Debug YES に設定すると、SMTP と POP3 のすべてのコマンドと応答が表示されます。この情報は、SMTP/POP のサポート問題のトラブルシューティングに使用できます。デフォルトは NO です。
Suppress_dialogs このパラメータが true に設定されている場合は、メール・サーバへの接続の試行失敗後に、[接続] ウィンドウは表示されません。代わりに、エラーが発生します。
encode_dll カスタム・エンコード・スキームを実装している場合は、作成したカスタム・エンコード DLL のフル・パスをこの値に設定する必要があります。
メッセージ・サイズの制御を参照してください。
SMTP/POP アドレスの共有
SMTP リンクのトラブルシューティング
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