REMOTE DBA 権限を持つユーザ名は、SQL Remote から接続した場合にのみデータベースの完全な DBA 権限を付与されます。REMOTE DBA 権限がある場合、SQL Remote はデータベースに完全にアクセスでき、メッセージで指定された変更を行うことができます。SQL Remote を実行できるのは、REMOTE DBA 権限または DBA 権限のあるユーザのみです。
特別な権限として、REMOTE DBA には次のような性質があります。
SQL Remote 以外からの接続では特別なパーミッションはなし REMOTE DBA 権限を付与されたユーザは、SQL Remote 以外からの接続に対して特別な権限を持ちません。したがって、REMOTE DBA ユーザのユーザ名とパスワードを大勢に配布しても、セキュリティの問題は発生しません。そのデータベースで CONNECT より上のパーミッションが付与されたユーザ名を使用しないかぎり、データベース内のデータにアクセスすることはできません。
SQL Remote からの完全な DBA パーミッション SQL Remote から接続している場合、REMOTE DBA 権限を持つユーザには、データベースに対する完全な DBA パーミッションが付与されます。
統合データベースでユーザを作成するときに、統合データベースのパブリッシャと各リモート・ユーザに REMOTE DBA 権限を付与することをおすすめします。抽出ユーティリティ (dbxtract) またはデータベース抽出ウィザードでリモート・データベースを抽出すると、リモート・ユーザがリモート・データベースのパブリッシャになり、PUBLISH パーミッションと REMOTE DBA 権限が付与されます。
この推奨内容を実行すると、ユーザの管理が簡単になります。SQL Remote から (ユーザに完全な DBA 権限を付与します)、または他のクライアント・アプリケーションから (この場合、REMOTE DBA 権限ではユーザに追加のパーミッションを付与しません) に関わらず、各リモート・ユーザにはデータベースに接続するための 1 つのユーザ名のみが必要です。
DBA 権限のあるユーザとしてデータベースに接続します。
左ウィンドウ枠で、[ユーザとグループ] フォルダまたは [SQL Remote ユーザ] フォルダのいずれかを選択します。
ユーザを右クリックして、[プロパティ] を選択します。
[権限] タブをクリックして、[リモート DBA] オプションを選択します。
[適用] をクリックしてから [OK] をクリックします。
DBA 権限のあるユーザとしてデータベースに接続します。
GRANT REMOTE DBA 文を実行して、ユーザに REMOTE DBA 権限を付与します。
次に例を示します。
GRANT REMOTE DBA TO dbremote IDENTIFIED BY dbremote; |
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