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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Ultra Light データベース管理とリファレンス » Ultra Light データベースの使用 » Ultra Light のデバイスへの配備

 

Ultra Light HotSync コンジットの配備

Ultra Light HotSync コンジットは、ユーザがデスクトップからデバイスにアクセスするためのソフトウェア・モジュールです。他のソフトウェア・コンポーネントと同様に、必要なファイルをデバイスに配備して、Ultra Light が Windows Mobile ActiveSync または Palm OS HotSync ソフトウェアとともに動作するようにする必要があります。

Ultra Light は、開発の段階で SQL Anywhere インストーラを使用して、デスクトップにインストールすることになります。ただし、その後に必要な HotSync コンジット・ファイルをエンド・ユーザのコンピュータに配備する必要があります。インストーラでソフトウェアを検出し、実行するには、HotSync マネージャがコンピュータにインストールされている必要があります。

Ultra Light の HotSync コンジット・ファイル
  • install-dir\Bin32\Condmgr\condmgr.dll   HotSync のインストール・パスを特定し、HotSync でコンジットを登録するユーティリティの DLL

  • install-dir\Bin32\ulcond11.exe   デスクトップ・コンピュータへの Ultra Light HotSync コンジットのインストールとアンインストールを行う Ultra Light HotSync コンジット・インストール・ユーティリティ。Palm OS 用 Ultra Light HotSync コンジットのインストール・ユーティリティ (ulcond11)を参照してください。

  • install-dir\Bin32\dbhsync11.dll   HotSync によって呼び出されるコンジットの DLL

  • install-dir\Bin32\dblgen11.dll   言語リソース・ライブラリ。英語以外の言語では、ファイル名の en という文字が、言語を示す 2 文字の省略形に置換され、dblgde11.dll (ドイツ語) や dblgja11.dll (日本語) になります。

  • ストリーム用の DLL   省略可。Ultra Light HotSync コンジットと Mobile Link サーバ間の暗号化されたネットワーク通信に必要なストリーム用の DLL。

    • TLS と HTTPS を使用する RSA 暗号化の場合は、install-dir\Bin32\mlcrsa11.dll

    • TLS と HTTPS を使用する ECC 暗号化の場合は、install-dir\Bin32\mlcecc11.dll

    • TLS と HTTPS を使用する RSA FIPS 暗号化の場合は、install-dir\Bin32\mlcrsafips11.dll

別途ライセンスが必要な必須コンポーネント

ECC 暗号化と FIPS 認定の暗号化されたストリーム用 DLL には、別途ライセンスが必要です。強力な暗号化テクノロジはすべて、輸出規制対象品目です。

別途ライセンスが必要なコンポーネントの注文については、[external link] http://www.iAnywhere.jp/sas/price.html を参照してください。

コンポーネントおよびプラットフォームのサポートについては、[external link] http://www.ianywhere.jp/sas/os.html を参照してください。

♦  Ultra Light HotSync コンジットを配備して登録するには、次の手順に従います。
  1. エンド・ユーザのデスクトップで、次のディレクトリを作成します。

    • MyDir\win32

    • MyDir\win32\condmgr

  2. 次のファイルのコピーを MyDir\win32 ディレクトリに配備します。

    • ulcond11.exe
    • dbhsync11.dll
    • dblgen11.dll
  3. Condmgr.dll ファイルのコピーを MyDir\win32\condmgr ディレクトリに配備します。

  4. 次のレジストリ・キーを見つけます。

    HKEY_CURRENT_USER\Software\Sybase\SQL Anywhere\11.0\
  5. レジストリ・キーに Location という名前の値を作成し、コンジットの配備用ルート・フォルダの名前をデータに指定します。たとえば、MyDir のように指定します。

  6. エンド・ユーザに通信ストリームを暗号化するための証明書が必要な場合は、ルート証明書をデスクトップ・コンピュータにインストールしてコンジットがアクセスできるようにします。

  7. ulcond11 を実行して、-c オプション (場合によっては、-a オプション) を使用して各 Ultra Light データベースの接続文字列を設定していることを確認してください。また、正しい作成者 ID が設定されていることも確認してください。

    このユーティリティにより、Ultra Light HotSync コンジットが配備され、正しく設定されます。

    ヒント

    暗号化キーを使用している場合は、接続文字列にはキーを設定しないでください。キーを設定すると、セキュリティ上のリスクが発生する場合があります。その代わりに、コンジットでユーザにキーの入力を要求するプロンプトを表示するようにします。

    たとえば、次のコマンドは、作成者 ID が Syb2 であるアプリケーションの CustDB というコンジットをインストールします。

    ulcond11 -c "DBF=custdb.udb;UID=DBA;PWD=sql" -n CustDB Syb2
  8. Ultra Light アプリケーションの ul_synch_info 構造体に同期パラメータを指定しなかった場合は、HotSync または ulcond11 で設定してください。Mobile Link 同期のプロトコル・オプションの設定を参照してください。

♦  HotSync コンジットが正しく配備されたことをチェックするには、次の方法に従います。