(メイン・データベース・ファイルへの書き込みが発行されると同時に) データベースへのすべての書き込みが発行される、データベース・ミラー・ファイルの名前を指定します。
MIRROR_FILE=path\mirrorfile-db
なし
Ultra Light には、潜在的に信頼性が低いストレージ・システムのフォールト・トレランスを改善する基本的なデータベース・ファイル・ミラーリング機能があります。ミラーリングには、ミラー・ファイルが使用されます。データベースへのすべての書き込みは、メイン・データベース・ファイルに対して発行されると同時にミラー・ファイルにも発行されます。したがって書き込みのオーバヘッドは 2 倍になり、読み込みのオーバヘッドには影響ありません。データベース・ファイルから破損したページが読み込まれた場合、ミラー・ファイルから読み込むことでページをリカバリできます。
ミラーリングは、Palm VFS を含めて、ファイルベースのストアを使用するすべてのプラットフォームでサポートされますが、Palm のレコード・データベースではサポートされていません。
データベースの起動時に mirror_file= オプションが指定された場合、Ultra Light は指定されたファイルを開き、メイン・データベース・ファイルと一致することを確認してから、処理を続行します。ミラー・ファイルがない場合は、この時点でメイン・ファイルをコピーして作成されます。ミラーがデータベース・ファイルではないか破損していると、エラーが報告されます。この場合、ファイルが削除されるか、別のミラーが指定されるまで、データベースは起動しません。ミラーがデータベースと一致しない場合は、SQLE_MIRROR_FILE_MISMATCH が生成され、データベースは起動しません。破損したページがリカバリされると、警告 SQLE_CORRUPT_PAGE_READ_RETRY が生成されます。ミラーリングを使用していないか、ミラー・ファイルも破損している場合は、エラー SQLE_DEVICE_ERROR が生成され、データベースが停止します。
メディア障害から効果的に保護するために、ミラー・ファイルを使用しているときはページ・チェックサムを有効にしてください。ミラーリングを行っているかどうかに関係なく、ページ・チェックサムによって、ページのロード後すぐに Ultra Light でページの破損が検出可能になり、破損したデータの参照を回避できます。チェックサムを有効にするには checksum_level データベース作成オプションを指定します。ミラー・ファイルを使用しているときにチェックサムが有効になっていなかった場合、警告 SQLE_MIRROR_FILE_REQUIRES_CHECKSUMS が生成されます。Ultra Light checksum_level 作成パラメータを参照してください。
ミラーは、データベース・ファイルとまったく同じコピーなので、データベースとして直接起動できます。破損したページは ulvalid ユーティリティによって報告されます。Ultra Light データベース検証ユーティリティ (ulvalid)を参照してください。
次の例では、新しい接続を作成し、ミラー・ファイルを作成します。
Connection = DatabaseMgr.OpenConnection("DBF=c:\Dbfile.udb; UID=JDoe;PWD=ULdb; MIRROR_FILE=c:\test\MyMirrorDB.udb") |
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