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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Ultra Light データベース管理とリファレンス » Ultra Light の概要 » Ultra Light のトランザクションとステータスの管理

 

Ultra Light での同時実行性

同時実行性とは、Ultra Light が複数の同時接続を許可することによってリソースを共有する形態のことです。Ultra Light では、次の方法を使用して同時実行性を管理しています。

  • 複数のデータベース   1 つの Ultra Light アプリケーションは、複数のデータベースに対する接続を開くことができます。Ultra Light で開くことができるデータベースは、Palm OS では最大 8 個、それ以外のプラットフォームでは最大 32 個です。

  • 複数のアプリケーション   Ultra Light データベースを開くことができるのは、一度に 1 つのプロセスだけです。複数のアプリケーション間での同時実行性をサポートする計画の場合は、データ管理コンポーネントとして Ultra Light エンジンを選択してください。Ultra Light データ管理コンポーネントの選択を参照してください。

  • 複数のスレッド   Ultra Light では、マルチスレッド・アプリケーションがサポートされています。複数のスレッドを使用し、各スレッドが同じまたは異なるデータベースに接続できる、単一のアプリケーションを作成できます。

    ランタイムでデータベースを管理している場合は、Ultra Light がサポートする同時接続数の上限を超えないよう注意してください。上限は次のとおりです。

    • Palm OS の場合は 16

    • その他のすべてのプラットフォームの場合は 64

    Ultra Light エンジンでデータベース接続を管理している場合は、一般的に使用できる SQLCA の数は 128 に制限されています。ただし、Ultra Light.NET API の実装では、この上限が、128 から Ultra Light .NET クライアントの実行数を差し引いた数に減少します。

  • 複数のトランザクション/要求    各接続は、進行中のトランザクションを一度に 1 つ使用できます。トランザクションは、1 つの要求または複数の要求で構成されます。トランザクションの実行中に行われたデータの変更は、トランザクションがコミットされるまでデータベースで永続化されません。トランザクションで行われたデータの変更は、すべてコミットされるか、すべてロールバックされるかのどちらかです。Ultra Light でのトランザクション処理を参照してください。

  • 同期   アップロードおよびダウンロードでは、読み込み/書き込みアクセスが許可されます。ただし、アプリケーションがローを変更してからダウンロードによってこのローが変更されようとすると、ダウンロードが失敗し、ロールバックが行われます。同期時のデータへのアクセスを無効にするには、Disable Concurrency 同期パラメータを使用します。Additional Parameters 同期パラメータを参照してください。

    同期に失敗した場合、Ultra Light では、すべてのプラットフォームで再開可能なダウンロードがサポートされます。失敗したダウンロードの処理を参照してください。

参照