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SQL Anywhere 11.0.1 (日本語) » Ultra Light データベース管理とリファレンス » Ultra Light データベースのリファレンス » Ultra Light 作成パラメータ

 

Ultra Light page_size 作成パラメータ

データベース・ページ・サイズを定義します。

構文
{ ulcreate | ulinit | ulload } -o page_size=size[ k ];...
指定可能な値

1k、2k、4k、8k、16k

デフォルト

4k

備考

Ultra Light データベースはページ単位で保管され、I/O 操作はすべてページ単位で行われます。選択したページ・サイズが、データベースのパフォーマンスまたはサイズに影響することがあります。

前述の値以外の値を使用すると、サイズはその値より大きい次の値に変更されます。単位を指定しない場合、デフォルトはバイトです。

プラットフォームの動的メモリの制約が大きい場合は、ページ・サイズを小さくして、同期メモリ要件による影響を低減させることを検討してください。

ページ・サイズを選択するときは、次のガイドラインに従ってください。

  • データベース・サイズ   大規模なデータベースでは、通常、より大きなページ・サイズの方が有利です。より大きなページではより多くの情報を保持できるため、特に、ページの半分以上のサイズのローを挿入する場合に領域を効率よく使用できます。ページが大きいほど、必要なページのスワップが少なくなります。

  • ローの数   ロー (BLOB を除く) はページに収まる必要があるので、ページ・サイズによって、パックされたローの最大サイズと、各ページに格納できるローの数が決まります。1 ページを読み込んで 1 つのローの値を取得すると、次のいくつかのローの内容をメモリにロードできるという 2 次的な効果がある場合があります。ローのパックとテーブル定義を参照してください。

  • クエリのタイプ   通常、ページ・サイズが小さいと、ランダムな場所から比較的少ない数のローを取り出すクエリに有利な傾向があります。これに対して、ページ・サイズが大きいと、テーブルの逐次スキャンを実行するクエリに有利です。

  • キャッシュ・サイズ   ページ・サイズが大きいと、必要なキャッシュ・サイズも大きくなる場合があります。キャッシュに十分なページを格納できない場合、Ultra Light は頻繁に使用されるページをディスクにスワップし始めるため、パフォーマンスが低下します。Ultra Light CACHE_SIZE 接続パラメータを参照してください。

  • インデックス・エントリ   ページ・サイズは、インデックスにも影響を与えます。データベースのページが大きいほど、保持できるインデックス・エントリ数が多くなります。Ultra Light のインデックスの操作を参照してください。

  • デバイス・メモリ   特に、メモリが限られている小型のデバイスでデータベースを実行する場合に便利です。たとえば、1 MB のメモリには、1 ページを 1 KB とすると 1000 ページ格納できますが、1 ページ 4 KB であれば 250 ページしか格納できません。

既存のデータベースのページ・サイズは変更できません。変更する必要がある場合は、新しいデータベースを作成してください。

Sybase Central では、データベースを作成するウィザードでページ・サイズを設定できます。[新しいデータベースの記憶領域設定] ページで、適切なバイト値を選択します。

クライアント・アプリケーションから、データベース・マネージャ・クラスに対するデータベース作成メソッドの作成パラメータの 1 つとしてこのプロパティを設定します。

参照

データベースのページ・サイズを 8 KB に設定するには、page_size=8k または page_size=8192 を指定します。

ulcreate test.udb -o page_size=8k