データベース・ページ・サイズを定義します。
{ ulcreate | ulinit | ulload } -o page_size=size[ k ];...
1k、2k、4k、8k、16k
4k
Ultra Light データベースはページ単位で保管され、I/O 操作はすべてページ単位で行われます。選択したページ・サイズが、データベースのパフォーマンスまたはサイズに影響することがあります。
前述の値以外の値を使用すると、サイズはその値より大きい次の値に変更されます。単位を指定しない場合、デフォルトはバイトです。
プラットフォームの動的メモリの制約が大きい場合は、ページ・サイズを小さくして、同期メモリ要件による影響を低減させることを検討してください。
ページ・サイズを選択するときは、次のガイドラインに従ってください。
データベース・サイズ 大規模なデータベースでは、通常、より大きなページ・サイズの方が有利です。より大きなページではより多くの情報を保持できるため、特に、ページの半分以上のサイズのローを挿入する場合に領域を効率よく使用できます。ページが大きいほど、必要なページのスワップが少なくなります。
ローの数 ロー (BLOB を除く) はページに収まる必要があるので、ページ・サイズによって、パックされたローの最大サイズと、各ページに格納できるローの数が決まります。1 ページを読み込んで 1 つのローの値を取得すると、次のいくつかのローの内容をメモリにロードできるという 2 次的な効果がある場合があります。ローのパックとテーブル定義を参照してください。
クエリのタイプ 通常、ページ・サイズが小さいと、ランダムな場所から比較的少ない数のローを取り出すクエリに有利な傾向があります。これに対して、ページ・サイズが大きいと、テーブルの逐次スキャンを実行するクエリに有利です。
キャッシュ・サイズ ページ・サイズが大きいと、必要なキャッシュ・サイズも大きくなる場合があります。キャッシュに十分なページを格納できない場合、Ultra Light は頻繁に使用されるページをディスクにスワップし始めるため、パフォーマンスが低下します。Ultra Light CACHE_SIZE 接続パラメータを参照してください。
インデックス・エントリ ページ・サイズは、インデックスにも影響を与えます。データベースのページが大きいほど、保持できるインデックス・エントリ数が多くなります。Ultra Light のインデックスの操作を参照してください。
デバイス・メモリ 特に、メモリが限られている小型のデバイスでデータベースを実行する場合に便利です。たとえば、1 MB のメモリには、1 ページを 1 KB とすると 1000 ページ格納できますが、1 ページ 4 KB であれば 250 ページしか格納できません。
既存のデータベースのページ・サイズは変更できません。変更する必要がある場合は、新しいデータベースを作成してください。
Sybase Central では、データベースを作成するウィザードでページ・サイズを設定できます。[新しいデータベースの記憶領域設定] ページで、適切なバイト値を選択します。
クライアント・アプリケーションから、データベース・マネージャ・クラスに対するデータベース作成メソッドの作成パラメータの 1 つとしてこのプロパティを設定します。
データベースのページ・サイズを 8 KB に設定するには、page_size=8k または page_size=8192 を指定します。
ulcreate test.udb -o page_size=8k |
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