Ultra Light エンジンは、32 ビット Windows デスクトップと Windows Mobile 上のみのアプリケーションからの同時 Ultra Light データベース接続を管理するデータ管理モジュールです。このエンジンは、SQL Anywhere インストーラによってデスクトップに自動的にインストールされます。このため、Ultra Light エンジンは、Windows Mobile デバイスに配備するだけで済みます。

♦  uleng を Windows Mobile デバイスに配備するには、次の手順に従います。

1. uleng11.exe ファイルと適切な *.dll ファイルをコピーします。コピーする *.dll ファイルには、データベースの暗号化、同期の暗号化、または圧縮に必要な *.dll ファイルも含まれます。

   ファイル名	基本	ECC TLS	RSA TLS	FIPS RSA TLS	HTTPS	圧縮	FIPS AES データの暗号化
   uleng11.exe	X	X	X	X	X	X	X
   mlcecc11.dll1		X			X
   mlcrsa11.dll1			X		X
   mlcrsafips11.dll				X	X
   mlczlib11.dll						X
   sbgse2.dll				X	X		X
   ulfips11.dll							X
   ulrt11.dll2	X	X	X	X	X	X	X

   ¹ アプリケーションが ulecc.lib および ulrsa.lib に対してそれぞれ直接リンクしている場合、ファイルは必要ありません。

   ² アプリケーションが ulimp.lib に対してリンクしている場合にのみファイルが必要となります。

2. 適切なディレクトリにファイルを保存します。ほとんどの場合、コピー先ディレクトリは次のどれかです。

   • \windows ディレクトリ。クライアントが自動的にこのディレクトリでエンジンを検索するため、このディレクトリを使用することをおすすめします。

   • 他の Ultra Light アプリケーション・ファイルのディレクトリ。

3. \windows ディレクトリ以外のディレクトリを使用する場合は、START 接続パラメータを含めてください。アプリケーションが Ultra Light データベースに接続すると、このパラメータによって、Ultra Light エンジンが起動します。

   たとえば、データベースへの接続文字列または Windows Mobile クライアント・アプリケーションの接続コードでは、この START パラメータを使用することがあります。

   "START=\Program Files\MyApp\uleng11.exe"

参照

• AES_FIP データベース暗号化を使用した Ultra Light の配備
• TLS が有効化された同期を使用した Ultra Light の配備